86部分:TURN9 ドクツ動くその一
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ながらだ。また言うグレシアだった。
「そう。全ては総統のお陰。その総統閣下がね」
「遂に。新世界の秩序を打ち出されたわ」
「しかも私達にはイタリン、日本という頼りになる同盟国も出て来てくれたわ」
彼等へのリップサービスも忘れない。
「何よりも総統閣下に復活したドクツ」
「これだけ揃って敗れる要素は何一つとしてないわ」
レーティアを念頭に置きながらだ。グレシアは演説を続けていく。
「腐りきった下らない国々なんて問題ではないわ」
「そうだ!エイリスが何だ!」
国民からだ。声があがった。
「エイリスなんか倒してしまえ!」
「オフランスもだ!」
「欧州の腐った下らない奴等なぞ問題じゃない!」
「敵の筈があるか!」
「そう、敵ではないわよ」
まさにその通りだとだ。グレシアは国民達に語る。
「だからこそわかるわね。そこの僕?」
「えっ?」
一人の少年がだ。グレシアに声をかけられてだ。素っ頓狂な声をあげた。
「僕ですか?」
「そう、君よ」
その少年にだ。グレシアは笑みを向けて語りかける。
「ドクツはこれから何を為すべきか」
「はい、それは」
「何かしら」
「レーティア総統の!偉大な総統の下に集い!」
そしてだ。少年は顔を上気させて語った。
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