ペルソナ3
1896話
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は特に何も言う事はねえよ」
友近が呆れたように言ってくるが……まぁ、友近には友近で、色々と思うところがあったのだろう。
「それより、さっさと教室に戻るぞ。もうそろそろ休み時間は終わる筈だ」
「え? げ、不味い! アルマー、さっさと行くぞ!」
そう言う友近に頷きを返し、俺達は教室に戻るのだった。
「おい、お前。アクセル・アルマーだな。ちょっと顔を貸せよ」
そう言われたのは、ポートアイランド駅の側にあるコンビニに入ろうとした時だった。
学校が終わり、友近は順平や有里と何やら用事があるという事で、今日は特にやる事もない俺は、長鳴神社にでも遊びに行こうかと、何か適当な食べ物を買おうとしたのだが……
そんな時に声を掛けられたのだ。
声を掛けてきた奴に視線を向けると、そこにいたのはニット帽を被って髭を生やした男を始めとして合計五人の男達。
……随分と対応が早いな。
この男達が誰に頼まれて俺を探していたのかというのは、考えるまでもない。
もっとも、こうして周囲を見回しても、あの女達がいるようには見えないが。
どうやら、何気にその辺りの危険察知能力は高いらしい。
てっきり、堂々と俺の前に出てきて自分達を馬鹿にした仕返しをする、といった風に言ってくるかと思ったんだが。
まぁ、こういう奴はいいカモなのは間違いない。
別に金に困ってる訳じゃないが、それでも金はあればある程にいいからな。
……もっとも、こういう奴が金持ちな訳はないと思うが。
「ああ、顔を貸すくらいは構わないが、面白い内容なんだろうな? 下らない内容だったら、相応の報いを与えるぞ」
「ぎゃはははは! 相応の報いって、お前何様のつもりだよ! お前はこれから俺達に殴られて泣き喚くだけなんだからな!」
男の中の1人が、面白いギャグを聞いたと言わんばかりに笑い声を周囲に漏らす。
面白いギャグが。幾月の駄洒落よりは面白ければいいんだが。
「お前達が何を思って俺に喧嘩を売るような真似をしようと思ったのか……その大体の理由は想像出来るが、損な取引をしたな」
「へぇ、自信満々じゃねえか。いいだろう。なら、その自信が根拠のあるものかどうか、しっかりと見せて貰うとしようか。ほら、こっちに来い。ここから少し離れた場所に、人の来ない空き地がある」
ニット帽を被った男が、俺を見ながら笑みを浮かべつつ、そう告げる。
この男達の様子を見る限りでは、どうやらこのニット帽がボスらしい。
そんな男は、俺をじっと見ていた。
それこそ、隙を探すかのように。
このニット帽にしてみれば、俺は色々な意味で怪しい奴といったところか、
……まぁ、外見だけで見れば、とてもじゃないが強そうには見えないしな。
だが、
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