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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's〜STS編
第百八話 魔導師ランクの獲得試験 後編
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避が難しいものは双剣で迎撃していく。
 さらにトラップ型のバインドが発動するや否や拘束されるよりも早くバインドを切り裂いていく。

 士郎の魔法が発動する直前の僅かの空間の揺らぎと反応速度あっての技。

 駆ける士郎と立ち上がったクロノの視線がぶつかる。

 今回の戦闘における読み合いでクロノは士郎に及ばなかった。
 だから勝てないかといわれるとそういうわけではない。

 殺し合いではなく魔導師として戦いならばデュランダルの凍結魔法、エターナルコフィンを放てば士郎に防ぐ手立ては無い。
 だがこうして正面からの戦いで士郎が魔力のチャージと詠唱を許すはずが無い。

 此度の戦いでは士郎に軍配が上がるだろう。
 だからといってこのまま抵抗無く斬られるような性格ではない!

「ブレイズキャノン!!」

 士郎に向かって一矢報いようと砲撃が放たれる。
 だがそれを迎撃されるのはクロノはわかっている。

 そのクロノの予測通り

「Explosion」
「紫電双牙!!」

 二発のカートリッジを使い、ブレイズキャノンが切り裂かれる。

 付け入るとしたらこの瞬間。
 カートリッジがあと一発しか残っていないこの状況。

 使用できるのは残り一発。
 士郎の魔力量の関係で大技のためには再装填のための隙が生まれる。

「スティンガーブレイド・エクスキューションシフト!」

 叫ぶように百の剣弾を展開し士郎に向かって殺到させる。
 先ほどのように一定範囲を吹き飛ばすのではなく、士郎に向かって剣が降り注ぐ。

「ミーデ、剣弾、全展開!」
「Explosion,Schwertkugel ganz Entwicklung」

 士郎であれば剣型の実体弾の魔力弾を展開するのにカートリッジは必要ない。
 だがそれで展開できるのは五十ほどが限界だ。

 故にクロノの百の剣弾に対応するためにカートリッジを使用し剣弾を展開する。
 その数、百三十

 そのうち百がクロノの剣弾の迎撃に、残りの三十がクロノに殺到する。

 クロノのミスは剣弾という士郎がもっとも得意とする魔術と似た魔法で攻撃してしまった事。

「はあっ!!!」

 最後の抵抗とバリアを張って士郎の剣弾を防ごうとするが、防ぎきれなかった。

 百の剣弾と百の剣弾のぶつかり合いという壮絶な爆発で周囲のビルが吹き飛び、崩れ落ちる。

 その光景を見ながらクロノの意識は暗転した。



 そして、次に感じたのは光

「う……」
「目が覚めたか?」

 荒れ果てた大地の上で倒れていたクロノの声に反応するように士郎が近づき見下ろしてくる。

「気絶していたのか?」
「ああ、とっていも数分だ」

 クロ
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