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響け!全国へ!
第三章 初陣
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、今年参加している団体は16校、マーチングの王者立華を含めたくさん参加しています。このような機会は滅多にないので自分たちの演奏だけでなく他校の良いところも全て吸収するつもりで、今日という一日を大切に過ごしてください」
「はい!」
気合の入った返答に滝先生が満足そうに頷いた。
「2人とも緊張してる?」
「それはまぁ…高校生なってからの初の本番なわけですし」
「神木君緊張してるんですか?私は緊張してませんよ」
「あっそ…そりゃ心強いな」
「拓海君も練習じゃちゃんと出来てたんだし、大丈夫だよ」
「そうやでうちよりもよっぽど様になってるやんか」
「そんなことないっすよ…中川先輩謙遜しすぎです」
「そう言ってくれるだけでもうちは嬉しいよ、奏も頑張ろな」
「ええ…」
「相変わらず中川先輩に素っ気ないんだな」小さい声で久石に言う
「別に、そんなことないですよ。考えすぎです」
「まぁ、そういうことにしとくわ…」
「そろそろうちらの番やで」中川先輩が呟く。
先頭に立つ吉川部長が強くホイッスルを吹き鳴らし、その手に持っていたメジャーバトンが高らかに空に掲げられる。部員たちはその一歩を踏み出した。
長い行程を経てパレードは終わりを告げる。観客からは惜しみない拍手が送られ晴れやかな気持ちになった。1年生の初陣は無事成功したと言えるだろう。

第三章 初陣 完

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