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響け!全国へ!
第三章 初陣
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ないのだ。その休みの日に恒例である歓迎会を兼ねての男子会をやるとのことだった。吹奏楽部に所属する男子生徒は3年生が2人、2年生が2人、そして1年生が4人、俺と宗人と求君、そしてパーカッション担当の中村貴裕の計8人だ。部員数が94人に対して男子が8人と、男子にとっては結構肩身が狭いと感じてしまう。そのこともあり交友を深めようと定期的に男子会が開かれるとのことだ。
集合時間の5分前になると後藤先輩と滝野先輩が店内から出てきた。
「おっ!みんな揃ってるな、よしよし」滝野先輩が満足そうに言う。
2人は1時間前に既に来ていてボウリングの予約を入れてくれていたらしい。
「先輩手際良すぎっす!やばいっす!」瀧川先輩が感心している。
「まあまあそれほどでもあるかな、じゃあいっちょ今日は楽しむとしましょうか!」
それから6ゲーム、個人戦やチーム戦色々なやり方で約3時間楽しんだ。
言いだしっぺである滝野先輩、それと万能な宗人の2人は群を抜いたスコアだ、ちなみに俺のアベレージは110~120程度で中の下ぐらいだろうか。
高校に入ってからはほとんど毎日部活なのでまともに遊んだことがなかったので楽しい時間はあっという間に過ぎ去ってしまっていた。
6ゲームが終わる頃にはちょうど夕食の頃合となっており駅近くのファミレスへ向かうこととなった。各々がメニュー表を見て何にするかと決めあぐねている。
「今日は歓迎会やから上級生が奢ったるからな、1年は遠慮せんでええで」という滝野先輩の声に1年生4人がありがとうございます。と礼をする。
「入学してそろそろ1ヶ月やけど学校には慣れたか?」秀一君が問いかけてくる。
「ボチボチっすね〜、な!拓海」
「うん?あぁ…まあな」
「そっか…求と貴裕はどうなん?」
「…………まあまあです」
「いやー練習キツイのは覚悟してたんですけどそれでもやっぱりキツイっすね、まあでも全然楽しいので問題ないっす」
「そういや、おまえら吹部内で気になる子とかいないんか?」滝野先輩が唐突に口にした。
「滝野先輩、恋バナっすか?やばいっす!」瀧川先輩うきうきである。
「まあ別に恋バナってほどじゃないけどな、卓也と塚本には聞いてねえぞ」
「ちょ、ちょっと滝野先輩あんまりベラベラ言わないでくださいよ」
「ええやろ男子部員にくらい」
「えぇー!先輩2人は彼女さんいるんですか?」驚いたように貴裕君は質問する。
「あぁ…まあな」後藤先輩が恥ずかしげに肯定する。
「ここだけの秘密にしといてくれよ…女子に知られるとややこしいからな」
「りょ、了解です」
「そういう滝野先輩は中世古先輩卒業した今はどうなんすか?」秀一君が切り返す。
「そりゃあ前から言ってるけど俺は誰でもウェルカムやで、吉川と高坂以外は…」
「相変わらずやな純一は…やからモテないん
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