序章・始まりの始まり
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あまりにも大きな刀剣がその者の一番の特徴だった。
「・・・顔色はいいですね。どこか体調が特に悪いところはありませんか?」
「えっ、あ、あぁ・・・」
医者が話しかけてくる、正直それどころではない。
この刀剣をもった者の体から強い血の臭いを感じる。
人間の血は一切感じない、しかしこの臭い・・・竜だ・・・!
この者は竜を数えきれないほどの量を倒してきている・・・!!!
竜はわれわれ魔族でも倒せるものは限られている。人間なら倒すことができれば伝説級の称号を与えられるほどた。
しかしこの男・・・一体どれ程の竜を倒しているのだ・・!?
私から感じればとっくに全世界、魔界にまで名が確実に届く。たとえ表で存在が確認がされていなくても魔王軍の情報力ならよほどの結界魔術などの妨害をしない限りとどかないはずだ。
しかしなぜだ?なぜ今まで確認されなかったんだ?戦わなくてもわかる、私は直接戦って実際に実力を感じてから初めて納得をする、けどこの者は・・・間違いなく最強だ・・・!
「あの・・・大丈夫ですか?」
「ッ!!?・・・ッ・・・」
「え、えっと・・・」
「・・・・・な・・何とも・・・ない・・・」
「え、あ、はい」
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・・・・・・・なんか嫌われた?
顔はこわばってるし、腕も声も震えてるし、俺なんかやらかした?
「・・・なにをしたんですか?」
「なにもしてません・・・(汗)、てか俺もなにがなんだか・・・あ」
「あ?」
「見つけたとき怪我してたんで襲ったヤツのことを思い出してんじゃ・・・」
「あなたですか」
「ちゃうわ。まぁどうやら俺に対してなんかあるようですから・・・先に出ておきますね・・」
「まぁまってください、単に脅えている訳じゃ無さそうですし」
「お、脅えてなど・・・!」
「あ聞いてましたか?まぁ落ち着いてください、この人ただのバカですから」
「医者がそんなこといっちゃあかんやろ」
「拒否は?」
「しないけど」
「まぁともかく、そうえば名前がまだでしたね。私はアリサ・ウメモト、ここの医院長です。あなたの名前を教えてくれませんか?」
「・・・・・」
「・・・あぁ、言いたくなければそれで構いません。しかし、どうしても聞きたいことが、どうしてあなたはあそこにいたか覚えてますか?」
「・・・・・」
「・・・・・」ジー(´・ω・`)
「タローさん、顔がウザいです」
「」(;゜Д゜)
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