アージェント 〜時の凍りし世界〜
第三章 《氷獄に彷徨う咎人》
舞うは雪、流れるは雲B
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
時空管理局 本局
本局だけでも数え切れない程に存在する様々な部署の中に、資料科遺失物関連部第三分室というものがある。管理局の末端の末端のさらに端とでもいうべきその部署は、室長の名前をギル・グレアムという。
嘗て、闇の書を管理局の法を破って凍結封印しようとした件の責任を取り、閑職に回されている。本人は辞任するつもりだったのだが、局員として犯した罪は、局員として清算するべき、という周囲の説得によって、末席ながら管理局に籍を残している。
そんな彼の元に、久方振りの来客がある。管理局でも若手の出世株筆頭、次元航行艦アースラ艦長、クロノ・ハラオウン提督だ。
「……久し振りだな、クロノ。」
「お久し振りです、グレアム提督。……早速ですが。」
「ああ、分かっている。白峰暁人……彼の事はよく覚えている。連絡を貰った時は驚いたよ。」
「……知っていたのですか?彼がーーーーだということを。」
「………本人から聞いた。」
「………そうですか。」
「彼の話だったな。連絡を貰ってから、色々と思い出した。彼と出会ったのは七年前、私が闇の書の封印手段を探していた時の事だ。」
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ