ペルソナ3
1895話
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んと見直した方がいいぞ?」
「うるせえなっ!」
俺の言葉が余程気にくわなかったのか、女は俺を睨み付ける。
いや、俺を睨み付けているのはその女だけではなく、教室の中にいた他の2人も同様だ。
いじめられていた女は気弱そうな視線をこちらに向けてくるが、そちらはどうでもいい。
「何だ、幾ら本当の事を言われたからって、そう怒る事はないだろう? そもそも、お前達がいじめなんて低俗な事をしてたのが悪いんだからな」
「はっ、正義の味方のつもりかよ?」
「別に? 苛められてる方が助けを求めてきたのならともかく、自分の境遇に納得してその立場に甘んじてるのなら、俺が関わる必要はないだろうし。ただ、そうだな。見世物としてはもう少し面白い事をやって欲しかったけどな。お前達に大道芸人の才能はないぞ。まぁ、努力すれば笑われるようにはなると思うから、頑張れ」
「このクソ野郎! ふざけんな!」
女とは思えないような叫びだが……まぁ、性格を考えればおかしくもないか。
「ふざけるなって言われてもな。この場に教師を呼ばないだけマシだと思うが? 何なら、桐条……生徒会長でも呼んでやろうか?」
「おい、こいつ……」
「ああ、アクセルだか何とかいう……」
そこでようやく俺が誰なのかを理解したのか、女達は面倒臭そうな視線をこっちに向けてくる。
まぁ、桐条や真田、ゆかり、有里といったように、月光館学園の中でも有名人達と仲がいいからな。
「掲示板の方に、その辺りを書いてみても面白そうだな。お前達の名前は少し調べれば分かるだろうし。桐条や真田、有里がお前達を気に入らないと言っていたと書いた場合……さて、ファンクラブの連中はどう反応するだろうな?」
「……覚えておきなよ。私の知り合いには強い男も一杯いるんだからね」
自分達が不利だと判断したのだろう。
女の1人はそう言うと、そのまま去っていくのだった。
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