暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1895話
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 三時限目の休み時間、俺は友近と共にトイレに行っていた。
 混沌精霊の俺は、口の中に入れた物は全てを魔力として吸収しているので、トイレにはいかなくてもいいのだが、そんな事を言える筈もなく、こうしてカモフラージュする必要がある。
 そんな訳で何時間かに1回はトイレに行く必要があった。

「次の授業は数学か。うわぁ……面倒だな」
「そうか? 慣れれば、数学とかも結構楽しいんだけどな」
「アルマーは頭がいいから問題ないだろうけど、俺は結構危ないんだよ。何だよ、あの呪文みたいなのは」
「呪文、ね」

 実際、ネギま世界の呪文とかは計算とかも使われている面もあるので、友近の言葉は決して間違いって訳じゃないな。
 勿論友近は俺が魔法を使えるとか、そんな風に思ってこう言ってるのではなく、単なる愚痴でしかないのは分かっている。
 そう言いたくなる程に、友近にとっては数学というのは強敵なのだろう。
 そんな風に話しながら教室に向かっていると……

「うん?」

 ふと、近くにあった空き教室から怒鳴り声が聞こえてきた。
 それは友近にも聞こえたのか、こっちに視線を向けてくる。
 少し興味深そうにしているのを見ると、覗いてみないかと、そう言っているらしい。
 小さく笑みを浮かべ、その空き教室に向かう友近。
 俺も怒鳴り声に多少興味を惹かれ、その後に続く。
 痴話喧嘩か何かか?
 そんな風に思っていたのだが、扉の隙間から教室の中を覗いた俺が見たのは、女だった。
 正確には女だけが4人。
 そのうちの3人はまだ春だというのに既に肌を焼いている、ギャル系って言うんだったか? ヤマンバギャル? いや、それはちょっと違う気がするが、ともあれ不良みたいな感じの女達だ。
 ああ、ポートアイランド駅の裏側に集まっているような、そんな感じの女達。
 そしてもう1人は、そういう連中とは付き合いがあるとは思えないような、大人しそうな……内気と呼ぶのが相応しいだろう女。
 教室の中にいるのが、ヤンキー系の女3人か、それとも内気な女1人だけであれば、特に気にするような事はなかっただろう。
 だが、この4人が一緒になっているとなれば、話は別だった。
 正確には3人と1人か。
 3人の女が、1人の女に対して何やら強引に迫っているように感じられる。
 それを1人の方は俯いて抵抗もせずに聞いているといった感じか。

「うわ、いじめか。……うちの学校にもあるんだな」

 中の様子を覗いていた友近が呟く声が聞こえてくるが……さて、どうしたものか。
 個人的にいじめ云々は気にくわないが、別に俺は正義の味方って訳じゃない。
 いじめられてる方が反抗しようとしているのなら、こちらも協力しても構わないと思うが……別に自分から口を突っ込むようなつ
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