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転生とらぶる
ペルソナ3
1895話
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いよな。
 ただし、友近。お前は駄目だ。
 周囲にある事ない事を吹き込んでいるのは、こっちでしっかりとチェックしてるからな。
 後でしっかりと落とし前を付けてやろう。

「岳羽か。昨日は色々と大変だったらしいな」
「ええ。アクセルが色々と頑張ってくれたおかげで何とかなりましたけど、家に帰った時はかなり疲れ切ってました」
「ああ、その話は聞いている。岳羽も体力の限界はあるのだろうが、アルマーと一緒に頑張ってくれ」
「はい。元々私がアクセルに頼んで一緒にいて貰ってるんですから、頑張らないと」
「ふふっ、そうだな。そうしてくれれば私も嬉しい」

 そんな言葉を交わすゆかりと桐条だが、話の内容が色々と危ない事になっているのは、気が付いているのか?
 俺にしてみれば、タルタロスの件だと分かるのだが、何も知らない者達にしてみれば……

「え? 嘘だろ? 桐条が二股を認めてるのか?」
「3人でなんて……不潔よ!」
「待て、決定的な言葉は口にしてないんだ。もしかして、何かの間違いの可能性も……」
「あの様子でか? ないない」
「ゆかりって気が強いと思ってたけど……惚れた男には尽くすタイプなのか?」

 モノレールに乗った時と同様、色々と言われているのだが……取りあえずそれは気にしない方向で。
 ゆかりと桐条の2人も、小声だから聞こえている様子はないし。

「ああ、そうだ。荒垣に渡した代わりの奴、桐条から受け取ったぞ」
「そう? ……桐条先輩、ありがとうございます」
「いや、気にするな。君達は十分な戦力となっているのだ。お互いに協力出来る事があれば協力すればいい。それに……昨日はこちらにとっても色々と悪い事をしたからな」

 その色々というのが何を意味しているのかは、考えるまでもない。
 間違いなく順平の事だろう。
 ゆかりにとっては、最近の順平の態度はあまり気に入らないようだったので、その件について謝られても微妙なところのようだが。

「荒垣にはあのまま昨日の奴を使わせておけばいい。新しいのはゆかりが使え」
「え? うーん……それもいいんだけど、やっぱりずっと使ってきたから少しは愛着があるのよね。出来れば昨日荒垣さんに渡した方を使いたいんだけど……駄目?」
「どうだろうな。荒垣がいいって言うなら、それでもいいんだろうが……元々は荒垣のだぞ?」

 そう、昨日までゆかりが使っていた召喚器は、元々荒垣が使っていたものだ。
 勿論ゆかりがペルソナを召喚してから、最初にそれを使うようになったのも間違いないので、あの召喚器に愛着があってもおかしくはないのだが……

「そうね。取りあえずどうするかは荒垣さんと話してから決めるわ」

 そうして会話をしながら、俺達は月光館学園に向かうのだった。




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