暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1895話
[1/5]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「ちょっ、ねぇ、あれ見て……あれって、生徒会長よね? 男と一緒にいるわよ?」
「は? 気のせいじゃないの? そんな訳……あったわ……」
「くそ、誰だよあの男……桐条と仲良くしやがって」
「あー……あいつは留学生? 帰国子女? まぁ、そんな感じでちょっと前に転校してきたアクセル・アルマーだろ? 2年の」
「え? 2年なの? てっきり1年かと思ってた」
「それより、それより、それより……何であの人はお姉様と一緒にいるのよ!」
「そう言えば、以前にも生徒会長と一緒にいるところを見られて話題になってなかったっけ?」
「嘘よ、嘘! お姉様が汚されるなんて、そんなの嘘に違いないわ!」
「ん? でもアクセルって、同じクラスの岳羽ゆかりと付き合ってるって話だったような?」
「うげ、マジか。岳羽と桐条先輩を二股とか、どんな度胸してるんだよ」
「取りあえず爆発しろ」
「掲示板の方に書いておかないとな」

 何かモノレールの中で色々な声が聞こえてくるんだが……
 不幸中の幸いなのか、話してる声は小声なので、桐条に聞こえている様子はない。
 俺の耳が特別だからこそ、聞こえてきた内容だ。
 ……出来れば聞きたくなかったのは、間違いないんだが。

「うん? どうした、アルマー? 何だか微妙に顔が引き攣っているように見えるが」
「あー……うん。ちょっとな」

 モノレールから外の景色を見ていた桐条が、俺の方を不思議そうに見てくる。
 まぁ、桐条にとっては人から噂されるというのは、もう慣れた事なんだろう。
 そもそも、桐条グループの令嬢という事で、話題性は非常に高いし。

「それにしても……こうしてアルマーと一緒に登校するというのも、楽しいものだな」
「そうか? まぁ、そうかもな」
「一緒にお好み焼きを食べに行ったのも楽しかったが、こういう何気ない出来事を一緒にというのも悪くはない」

 そう告げる桐条。
 桐条にとっては、正直に思った事を口にしただけなのだろうが……少し離れた場所で、少しでも俺と桐条の会話を聞き取ろうとしている者達にとっては、大きな餌を与えた事になる。
 恐らくこの件も、既に掲示板に書かれてしまっているのだろう。
 学校の掲示板、見たいような見たくないような……正直、微妙なところだ。
 ともあれ、巌戸台駅からポートアイランド駅まではそんなに時間が掛からない。
 すぐにポートアイランド駅に到着し、俺達は車両から降りる。
 そうして駅から出ると……

「あら、アクセル? 桐条先輩も」

 どうやら車両は違うが、同じモノレールに乗っていたらしいゆかりが姿を現す。
 ……うん、どこからともなく『キター!』『修羅場、修羅場、修羅場』『ざまあみろ』といった声が聞こえてくるんだが、取りあえずそれは無視してい
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ