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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第67話 芸術を粉砕
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。カイトの周囲にはまるで古代文字、図形? の様な紋様が発生し、それらに包まれてカイトを視認する事が難しくなった。
「(こ・・・これは・・・ なんだ??? この威圧感は…… か、感じた事のない程の威圧感…… あ、ありえない……!)」
石神はその圧倒的とも言える妖気を見て、もう笑みを浮かべる事は出来ない。
本当に先程の攻撃は手加減していた、と言う事も理解できた。……そして、甘い事は甘いが、怒らせてはいけない男だった、と言う事も。
「お前を 本気で気絶でもさせりゃ この忌々しい蛇の力も、妖気も消えて、解毒だって解けるだろ? 出来ない場合は保健室にでも行く。……だが基本的にこういう類の毒は、本体をやれば解けるもんだ』
荒れ狂う暴風は、軈てカイトの身体へと集中し、無駄に周囲に広がる事はなくなった、が。凝縮された圧倒的な力は 荒れ狂っていた時よりも増して感じられる。
石神は圧倒されていたのだが…… それでも 笑みを浮かべる事が出来ていた。
「く、くく、……くくくくく!! す、素晴らしい……! これ程の力を持った者が、生徒の中にいたとはなぁ…… これも実にアートだよ。その強さ。惚れ惚れするねぇ……」
カイトを見ながら笑みを浮かべる石神。不快感しか感じなかったので、カイトは軽く一蹴した。
「オレはアンタの芸術に加わる気は無いな。その代わり、アンタを芸術にしてやるよ。ふん縛って 学校に晒してやる。犯罪者って事で」
そう言うと、これ以上は何も言わない、と言わんばかりにゆっくり間合いを詰める。
すると次の瞬間 笑っていた、石神は突然動き出した。
それほどのスピードでは無いが、攻めてくると思いきや、距離を取ったのだ。後方へと跳躍した。
「逃げるのか? 逃げるなら石化を解いていけよ。逃げるんなら 手荒にはせん。……ま、学校側には突き出すのは変わらんけどな」
「フフフ やっぱり君はあまいよ。 私が逃げたって? なら・・・ モカさん巻きついてる髪は何故健在なのかな? 戦術的撤退って言葉を知らないのかな?」
そういうと石神はモカの方を指差した。
「っ! しまった!」
伸びている髪が再びモカに襲いかかろうとしていたのだ。
この髪はある程度は伸縮自在の様だった。
「(くそっ! 早くアイツを片付けないとモカまで……!)」
急いで石神の方へ向かおうとするが、
「動くなカイトッ! ちょっとでも動いたら、 判るな? 石化しているモカの手の部分を砕いてやるよ。場所が手だから死にはしないかもしれないが 保障はできないぞ? この歳で片手を失う事は実に辛い事だ。そうは思わないかい?」
そう言うとモカの石化している足と手に髪が巻きついていった。
あの髪の蛇
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