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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第67話 芸術を粉砕
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石になるんだよ……」
髪を妖しく靡かせながら・、ゆっくりとした足取りでモカに近付いてくる石神。
「
そのコ達
(
・・・・
)
・・・? っ! ま・・・まさかっ・・・ この部屋の石像達はっ……」
石神の言葉でモカは全て理解した。
そう、この一連の事件の犯人は石神なのだということを。
「そう
学園
(
うち
)
のカワイイ生徒達さ。 皆 私が石にしてあげたんだ・・・ どうだ? アートだろ? 君にも石に加わって私の
芸術
(
コレクション
)
にしてあげるよ 赤夜萌香・・・」
自在に操る髪の蛇。群をなしているかの様に、無数の蛇がモカに巻きついていった。
「!!! ひ・・・ あ・・・ ああ・・・」
攻撃の速度もあり、更に動揺したモカには それを防ぐ事は出来ず。
そのままモカは身動きが取れなくなった。
そこに石神が近付く。
「ふふっ…… 全く君は本当に美しいねぇ。 その美しさをさらに私が高めてあげるんだ 君も光栄だろう?」
「先生……。生徒が何人も行方不明になる事件…… 先生が犯人だったんですね」
モカの言葉。それには石神は答えずただ笑みを零す。
モカを捕らえたまま、ゆっくりと泣いている石像となってしまった少女へと近づいて行った。
「ほら見なよ。このコ達を。 泣いている……、つまり石になっても生きているんだ。そして感情もある・・・ 悲しみ・・・ 絶望・・・ 動く事が出来ない、死ねない 泣く事しか出来ない・・・」
そう言うと石神は寒気がするような微笑の表情を浮かべながら石像の頬へと触れた。
「ああ…………! 何て美しいんだろう…… そうさ、これぞ 真の
芸術
(
アート
)
じゃないか……。これ以上のモノは何人たりとも作れるものじゃあない……」
モカは震えた。
その表情に、そして何よりも 石神のその狂気に。
「さて・・・そろそろ・・・」
石神は再び髪の蛇を操った。
「君の仕上げに入るとするか」
「いやああああ!!!」
無数に巻き付いた蛇が牙をむき、モカに襲い掛かった寸前。
「まてぇーーー!!」
いつの間にか、此処へと侵入していたつくねが蛇に掴みかかった。
モカを救おうと 蛇を力いっぱい引っ張る。
「つくねーー!!?」
「ふざけるな!!モカさんを石にされてたまるかァあ!!」
引き剥がそうとするが、つくねは普通の人間だ。鍛えている訳でもない。……そんなつくねが妖に力勝負を挑んだとしても勝負にならない。
だが、石神を不快にはさせた様だ。明らかに不快感を露にした石神が更に力を強めたから。
「チッ…… 邪魔するな……!! ッッ! な、なんだ!?」
髪
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