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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第67話 芸術を粉砕
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すって言いながら入るのはどうかと思うのはカイト。
「つくね。いつの時代のどこの運動部だよ。此処は(とりあえず、無事で良かったか。あくまで『良くない事』程度だからまだ判らんが……)。……んで、モカとの件はどうだった?」
「うううう・・・・」
つくねの表情を見れば、答えを訊くまでもない。散々な結果だった、と言う事くらい直ぐに判る。……これが ゆかりの占いの結果なのだとすれば、一先ず安心だと言えるかもしれない。
「よかったですー!」
「つくね♪」
ゆかりとくるむの2人も安心した様でくるむとゆかりもつくねの方へ駆けつけた。
「ったく 来るの遅いで……」
ギン先輩は遅刻してきたつくねに少し不満があったようだ。他人の事言えないぞ、とツッコんでは負けなので 誰も口にしないのは周知の事実だ。
話の本題はここからだった。
「昨日…… 新たに8人目の行方不明者がでたんや ビシッとせぇ!」
そう言うと、ギン先輩は一枚の写真を出した。
「あれ……? 行方不明者が出たのは知ってたけど、顔写真とかあったんだ」
「ん? ああ。 モカさんは参加出来へんみたいやから それ以外の部員全員が集まったら話そー思とったんや」
カイトとギン先輩と話している間につくねが入り、その写真を見た。
「ああーーーーーーーっ!こっ このコは・・・っ!!」
見たと同時に、つくねがその紙を握り締めながら何やら大声を出していた。部室中に響く大音量。
「って、うっさいなぁ何や? いきなり?」
「??」
つくねが突然騒ぐのは はっきり言って別段珍しくない事だ。
でも、ここから先が珍しい事でもあった。
つくねは数秒考え込むとすぐに血相を変え、部室を飛び出していったのだ。
「どうしたんやアイツ? ………便所か?」
「あーん…… つくねさーん 無事だったのに・・・ またどっかいっちゃった」
ギン先輩は耳から指を外し、ゆかりは残念そうに呟く。
「つくねにもいろいろあるんだろ?(特にモカ絡みで……)でも、今回はちょっと不自然だったな。血相変えてたし」
カイトがそう言うと、その原因だった写真をくるむが取った。
「ほら、 つくねこれを見てたよ? ひょっとして顔見知りのコだったのかなぁ?」
くるむがつくねが落としていった写真を拾いみんなに向けた。
「んーその可能性……も……っツ!! この写真のコ……ッ!』
カイト自身は楽観視してしまっていたが、直ぐに自分自身の記憶を揺り起こした。
と言ってもつい最近出来事だったため直ぐに思い出す事が出来た。
「(確かあの美術の授業の時に、体育を抜け出したって言ってたコだ。間違いない。 ……つまり、美術室か!?)」
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