第11話 笑う角谷
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った。
しかし今回は、聖グロリアーナ側の戦車は戦車輸送車に載せられて、カバーで覆われている。いつもと違うのはそれだけではない。
「聖グロリアーナからは、今回の交流戦は非公開としたいと言われましたが……」
「優花里さん。ダージリンさんが何かサプライズでも用意してるんでしょ。
今回は優花里さんが手配した新兵器もあることだし。聖グロリアーナの戦車は変えようがないのだから……」
別にみほは嘘はついていない。意図的に教えていないことがあるだけだ。
それは口頭でいうより、経験した方が理解しやすいからである。
「このチャーチルとも、今日でお別れですのね」
「ダージリン様……」
「……ふう、仕方ありませんわね。自分で決めたことだというのに。
ペコ、参りますわよ」
「今日は格言をおっしゃらないのですか?
今回がダージリン様の、グロリアーナでの最後の試合になるのですが」
「Now this is not the end. It is not even the beginning of the end. But it is, perhaps, the end of the beginning.」
「……チャーチル本人ですね。意味深です」
ダージリンとオレンジペコは、歩いて戦車倉庫を出ていく。
……愛車であるチャーチルMk.Zを、そこにおいたまま。
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