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銀河英雄伝説〜ラインハルトに負けません
第三十七話 盗賊と義侠の差  
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00人と共に軍用ワインと交換した。

委員共は大喜びだ、10万個を送るようにと言い帰って行った。

俺たちも密かに裏マーケットの者に連絡し売り渡した。
金額は2分の1に成ったが彼奴等は口が堅いから大丈夫だ。
我々の儲けは1億ディナールになった。
1人頭100万ディナールだ、大佐の退職金が30万ディナール、
誰がこの機会を逃すだろうか、俺は悪くない所詮飲むのは敵じゃないか!

1月12日から順次救恤品が送り出され始めた、
ばれるのではないかとビクビクしたが2カ所に纏まるように送った為、
ばれる事はないだろう、いざとなれば国防委員会が守ってくれるはずだ。

ネプテス12万3545個、カッファー7万8200個で20万1745個入れ替えた
エコニア5万5400個、ケリム52万8700個、マーロヴィア60万3800個、
ハダト16万1500個
に分けたのだ、あとはなんとかなるだろう。


1月20日ネプテイス捕虜収容所

「おいお前等皇帝からのプレゼントだとよ」
「陛下からだってまさか」
「そんはず無いじゃないか、俺たちゃ帰れば反逆罪だぜ」

「そう言わず見てみようぜ」
「ああそうだな」
ザワザワ集まる捕虜。

「順番に並べ」
「並ばんと渡さんぞ」

「救恤品て何だ?」
「さあな」
「いいから明けてみようぜ」

「お−ーワインだぜ」
「缶詰も有るぞ、しかもソーセージだ!」
「こっちはプラムだぜ」
「雑誌もあるぞ」
「タオルに下着もだ」
「ザワークラウトがあったぜ」
「おーー」

「皇帝陛下は俺たちをお怒りじゃないのか?」
「毒でも入ってるんじゃ無いか!」
「えっ」

「もう喰っちまったぜ」
「何ともないのか」
「ああスゲー旨い、ふるさとの味だ」
「俺も俺も」
「ワインは酸っぱいだけな、馬のしょん便みたいだ此は不味いな」

「まあ良いじゃないか、皇帝陛下万歳」
「皇帝陛下万歳」


1月28日

■マーロヴィア星系 駐留艦隊本部      アレクサンドル・ビュコック

 昨日捕虜に対する救恤品が運ばれてきた、
調べると463年物のワインが入っているという、
同盟内では2000ディナールするらしく、
馬鹿共が捕虜に飲ませるのはもったいと話してきたが、
儂は一喝してやった。

仮にも自由惑星同盟軍に所属する将兵ならば誇りを持て、
捕虜に送られて来た救恤品を掠め取る盗賊まがいの行為をするなら、
儂が1人残らずマーロヴィアの太陽に投げ込んでやる、
と怒鳴ってやったわ。

流石に恒星に焼かれるのは嫌らしく確り捕虜に配りおった。
全く近頃の若い者は我欲が多くていかん。


1月30日

■タナトス星系惑星エコニア捕虜収容所 
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