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銀河英雄伝説〜ラインハルトに負けません
第三十七話 盗賊と義侠の差  
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ンでこの方面に何度も進入している、
駐留艦隊の航海参謀のビュルクナー大尉が水先案内に乗艦し午前9時、
オーデインに帰還するミュッケンベルガー艦隊の見送りを受け未知の宙へと進発した。

アルレスハイム、パランティアと危なげなく進む。
12月15日アスターテ星系に於いて叛徒側の水先案内の為の1000隻ほどの艦隊と合流した、
妙な気分だ普段ならそのまま戦闘に入る艦隊同士が同行しているのだから。

向こうの艦隊司令官はロックウェル少将と言うらしいが、
何か落ち着かない様子で此方を値踏みするようだ、
まあ向こうも妙な気分なのだろう。

12月16日
何事もなくエル・ファシルに到着した。
同行した艦隊と駐留艦隊の合計2000隻に並ばれると余りいい気がしないが、
これも皇帝陛下の御為であるから苦には成らない。

旗艦ミュルハイムから輸送艦エーアトベーレへ移動する、
10時に大気圏に突入しエル・ファシル宇宙港へ入船した。
向こうの代表者は国防委員会副委員長カンナバッチュオロと名乗った。

簡単な式典中にも輸送艦からコンテナを搬出し14時には全てのコンテナを渡し終えた。
目録を渡し160万セットの救恤品の受け渡しは無事終了した、
早く同胞に届く事を願う物だ。

15時挨拶の後宇宙港を出発し上空待機中のミュルハイムに乗り換え、
向こうの艦隊にエスコートされ帰路に就いた。
皆緊張している、其れはそうだつい数ヶ月前に戦っていた相手であるからだ。

アスターテでそれぞれの艦隊が発光信号で航海の安全を答礼し二たてに別れ我々はイゼルローンヘ向かう進路に就いた。
そのまま何もない状態で12月21日午後7時にイゼルローンヘ到着し緊張の旅は終わりを告げた。
後は整備と休養を行い3日後にオーディーンへ帰投する。


宇宙暦787年12月    
 
■エル・ファシル星系           ジェームズ・ロックウェル 

 捕虜交換に関する救恤品の受け渡しのエスコートを命令されたのは、
俺が国防委員長に近いからだ箔を付けてくれると言う事らしい、
主役は副委員長のカンナバッチュオロ氏で選挙の為に志願したようだ。

アスターテで帝国軍に遭遇したときは生きた心地がしなかった、
一発間違えれば戦闘だからだ、杞憂だったがね。
エル・ファシルへ到着しホッとしたものだ。
荷物の受け渡し後アスターテまで送りそこで分かれてエル・ファシルへと帰投した。


12月17日

■エル・ファシル本星 宇宙港倉庫ブロック

 160万セットに及ぶコンテナの群れをみてエル・ファシル駐留軍の兵達は早速作業に入った。
何しろ帝国からの荷物である、万が一危険物が混じっていては大問題になる、
その為陸戦部隊5千人がコンテナの中身
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