113人形汎用欠陥無能兵器
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集会場
「ええ、そうよ、自分で終わりにしようとしたの。あたしが妹から貰った時間は「たった一晩」、でも、でも幸せだった。伸ばしてた髪も、病院では邪魔になるだけだから、祐一に切って貰って「遺髪」として受け取って貰えた。きっと妹か名雪なら、見付けても捨てないでいてくれるだろうと思って」
「香里っ」
三文芝居が続いていたが、進研ゼミとか学習塾系の、勉強(入会)しなかったからこんなにも人生の行方が変わってしまったんだとか、宗教系のもっと腐ったパンフレットで、祈り(入金)が足りないから地獄に落ちるとか、院号(50万から)を付けないと地獄行きだとか、貧しい家でも寺に葬式代200万収めないから祖父母が地獄に落ちて今も貧しいとか、そこまで腐った葬式仏教系の布教よりはマシなものが流されていた。
「でも、妹が掛けてくれた魔法が解けても、12時の鐘が鳴ってしまっても、あたしは諦められなかった。電話で妹とも喧嘩して、心配してくれてた名雪とまで絶交して、あたしはみんなを裏切り続けたっ、だから終わりにしようとしたのっ」
そのまま顔を両手で隠し、嘘絶句して泣き崩れる振りをする香里。
「悪い魔女はあたしよっ、祐一を誘惑して、妹を苦しめて、名雪まで…… でも、できなかった、時計が手首まで滑り降りてきて、祐一に止められた気がして、切れなかったのっ」
もう香里も、自分の充電器を専有するためには、他の女が伸ばしている充電用の線を全部切断して、コネクタや本体の方を破壊してでも自分を充電しようとしている。
もう命や寿命を伸ばすためではなく「充電」「出産」が目的になった。
哀れにも最初の淡い恋心は失われてしまい、快感だけで心の根幹までへし折られてしまったので、恋人として「祐一」と呼びたかったのが、レイプ目で「ご主人様」になってしまった。
昨夜は天上の快楽を与えられなかったので、与えられた他の女への嫉妬も凄まじく、委員長のような恋愛を必要としない人物までもが、それが恋人への嫉妬のような感情へと書き換えられて、充電充填されなかったのが他の女への怒りへと変わる。
「ええ、朝日を浴びながら病院のカーテンを体に巻いて、頭にシーツを載せて、母さんだけに見守ってもらいながら言ってしまったの、「誰からも祝福されない愛の言葉」をっ」
もう香里も栞も、祐一から与えられる快楽と生命力、妖力によって行使できる術や力>>>>>>>>>>姉妹愛>隣人愛になり果て、蟻や虫けらである人間を踏み潰し、蹂躙する楽しみを知ってしまった。
「でもっ、祐一は答えてくれたっ、病める時も健やかなる時も、「死が二人を分かつ時までっ」愛し合うって誓ってくれたのっ!」
祐一は、もう香里を愛してはいない。
遥か高い地位にいる佐祐理から、処刑や罰として快楽を与えられただけで、委員長からも「遥か下に降格
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