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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第66話 邪悪な顔
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理由があるとは言え 強く言い過ぎた事を思い知る。

「つくねっ!? そっ・・・そんな! 違うの! 待ってつくねっ……!」

 だからこそ、つくねを追いかけようとモカも美術室を飛び出そうとしたその時だった。

 石神に、腕を掴まれたのは。


「え? いっ 石神先生・・・?」


 それは 封じられているとは言え バンパイアであるモカの力はかなり強力だが、それでも振りほどく事が出来ない程の力だった。

 石神の表情は再び邪悪なものへと変わっていた。いや、戻った―――と言う方が正しい。



「ごめんね。 君を帰すわけにはいかなくなったみたいだ………」



 そこにあるのは いつもの生徒に慕われている先生の顔じゃない。
 邪悪な笑みを浮かべた妖の顔だった。







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