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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第66話 邪悪な顔
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顔ではなかった。そう まるで 害虫を見るような嫌悪の表情をしていたのだ。

 だが、すぐにつくねと分かると 一瞬で表情を戻した。

「ん……? なんだ3組のつくね君じゃないか。」

 いつもの笑顔に戻っていたのだが、つくねは一切安心できなかった。この笑顔が上辺だけだと言う事くらい直ぐに理解出来たから。……先ほどの表情を見ているから。

「(今、先生の顔死ぬほど怖かったような………)」

 妖怪の学園に来て怖い目になど何度だってあってるつくね。それらにひけを取らないどころか、睨まれただけで死ぬ様な思いまでしてしまっていた。

 そして、石神は つくねに開けられたロッカーを閉じた。

「フフ……… つくね君モカさんを連れ戻しに来たのかい? モデルにかまけて全然かまってくれないから」
「えええ!! どっ どうしてそれを!!?」

 つくねは図星をつかれたせいか さっきのことを忘れうろたえだした。
 
「いやいや、どうしてって……」

 つくねの仕草や表情、それらを見ていれば、極端な朴念仁、超鈍感出も無ければ普通に判る事だから。少々呆れ気味な様子で石神は言ったその時だ。

「あれ……? つくねが何で美術室(ここ)に?」

 ここに来たのは石神1人ではなかった。遅れたモカが美術室に入ってきたのだ。

「モカさん!?  いやっ・・・ その・・・これは!」

 つくねを見た途端、モカは顔を俯かせた。

「モカさん! ちょっとだけ聞いて! オレ、その……モカs「だっ……駄目よ!」っ!」

 つくねが最後まで言い終える前に、モカが慌てて制した。
 そして、つくねを美術室から追い出すように、背中を押した。

「今は恥ずかしいから来ちゃダメーーっ! 帰って!!」
「まっ・・・まさか本当にヌードモデルを??」

 つくねは 授業で見た教本から連想させたのだろう。石神の持ってきた教材の中には 所謂裸婦画もあったから。つくねが美術の教材を凝視していた理由はそこにあった。

 でも モカがそんなモデルを引き受けたとは考えにくい。……いや、考えたくなかったと言うのが正しいかった。

 だが、その返答は……。

「わたしが何をしたってつくねには関係ないでしょ!!? とにかく帰って―――!!!」

 ただただ、つくねの事を拒絶する反応だけだった。
 それを訊いたつくねは、内に秘めた炎が瞬時に小さくなっていく。

「……そうだったんだ。 その程度だったんだ」
「え?」
「よくわかったよ モカさんはオレのことなんてどーでも良かったんだっ!!!」

 つくねは、直接的にモカに言われた言葉がよほどショックだったのだろう。それ以上は何も言わず、美術室から飛び出す様に逃げていった。

 モカは
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