ソードアート・オンライン〜剣の世界〜
1章 すべての始まり
5話 武器調達と再会2
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がることを話したせいか、今までプレイヤーには会わなかった。しかし、どうやらその忠告を無視して戦っているものがいるようだ。命の危険がある上に、昨日の今日でよくそんな危険なことをできるものだ。神経がよほど図太いプレイヤーだろう。
もちろん、あれは単なる忠告であり、アドバイスというだけで、義務ではない。だから、忠告を無視して夜のフィールドに出るのも結構だ。だが、そうわかっていてもやはり2人の足は戦闘音のほうへと進んでいった。今朝のキリトのことが頭の中に残っているせいもあるかもしれない。
―?―?―?―?―?―?―?―?―?―?―?―?―?―?―?―?
あのチュートリアルから2日がたった。アスナは夜のフィールドを歩きながら、ぼんやりとそんなことを考えていた。
アスナは親に決められた線路をただ走る乗り物のようなものであった。そのレールが、いい大学に入って親に決められた婿をとって、家族を作るというものが一番幸せだと信じ、ただ言われるがまでに突っ走ってきた。時々で与えられる大きな山も、難無く突破してきた。
しかし、それは一瞬にして、今まで積み重ねてきたものも、この世界のログインしたあの瞬間に崩れ去った。チュートリアルを聞いた後、アスナはその場に突っ立っていることしかできなかった。あの日、もしSAOに興味を示さなかったら。ナーヴギアをかぶらないでいたら。「リンク・スタート」という言葉を発しなかったら。そんな後悔の念が押し寄せてくる。思ったところで何も変わらない。そう頭ではわかっているが、そう簡単に切り替えられるはずがない。
そんなときの、あの一人の少女の演説。自分より少し年上であろうという、人間離れの美貌を持つ彼女は、この世界で生きていくことを前提に話していた。なぜあんなに早く現実を受け止められるんだろう。そう思った。
気づいたときには、彼女が開いた戦闘講習会のようなものに参加していた。今まで一度もネットゲームに手を出したことがない彼女には、ありがたいものであった。剣の構え方や振るい方、ソードスキルの発動の仕方などをを教わり、フィールドに出た。その手で初めてモンスターをポリゴンに変えた瞬間、アスナは心に決めた。
この世界で命が尽きるまで戦おうと。
もし、それで死んでも、後悔は残らないはずだ。
そう思って、次の日の朝からずっと始まりの街周辺でレベル上げをした。夜になって、あの少女の忠告通りに街に戻るプレイヤーには混じらず、ひたすらレベル上げをした。
確かに、少女が言っていた通り、昼間のモンスターとは全く違うし、何よりステータスが高く設定されている。だが、昼間よりも効率が上がることは確かだ。
ダイアーウルフはなにやら
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