遺体のない葬儀編-5-
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亭で出て来るような料理を食べたことが無い為よくわからなかったがこれほど美味しいのだ、多分いけてもおかしくはない。
「そう言えばさ」
もごもごしながらランファは言った。
「なんで女の人の恰好してんの? 男の人の姿でも十分イケメンなのにー」
口に入っていたものをごくんっと飲み込んだ。
「なんでって……」
料理を作るだけでずっと美味しそう食べている姿をにやけや表情で見ていたリアは
「可愛いからだよ」
にやけ顔を止めきっぱりと真顔で答えた。
「えっ? 男の人が好きなの……?」
若干引き気味に聞くと
「ないないって。俺の恋愛対象は可愛い子だけだって」
きっぱり否定しない辺り怪しい……。など色々楽しく会話しているとあっという間に空になった皿が増えてゆき、気づけばテーブルにのせきれないほどあった料理の数々は
「ご馳走様でした!!」
全てルシアの胃袋の中へと収められていった。
「お粗末様でした」
彼はおそらく根っからの料理人なのだろう。自分が食べるより、自分が作った料理を他人に食べてもらい、美味しいと喜び、美味しいそうに食べる人々の顔を見るのが心からの楽しみなのだ。
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