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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第四十話 機動六課のある休日 3
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まうフェイト。
「恐らくは」
察してか、アスカも余計な事は言わずに頷く。
『事故の方はどうなの?こちらに合流できそう?』
「周囲にガジェットの反応はありません。このまま交通管理局に引き渡します」
『なら、至急引き継いでエリオ達と合流して。レリックに反応してガジェットが出てくる可能性があるから』
「了解です……え?」
フェイトの指示を受けて通信を切ろうとしたアスカの肩を、ギンガがトントンと叩く。そして、ヒョイヒョイと自身を指す。
『どうかしたの?』
通信を切ろうとしないアスカに、フェイトが聞いてくる。
「一人、同行許可をもらえますか?この人です」
ギンガをモニターに映すアスカ。
「こんにちは、フェイトさん」
ギンガは微笑んで敬礼した。
『ギンガ!どうしてあなたがそこに?』
フェイトの驚きの声に、ギンガはこう答える。
「事故の捜査で現場に来ていたんです。そこでガジェットと生体ポッドを確認しました。そちらに参加してもよろしいでしょうか?」
『ええ!ギンガが一緒なら安心だね。アスカ、ギンガの指示をもらって合流してね。私達もすぐに現場に向かうから』
「了解です。では現場で」
敬礼して、アスカは通信を終えた。
「ギンガさんは、ハラオウン隊長と知り合いだったんですか?」
親しげに話していたギンガにアスカが尋ねる。
「うん、4年前からね。捜査のやり方とか、色々優しく教えてくれるの」
初めてあった時とは別人のように、ギンガはにこやかに話す。
(女は怖いな……)
そんな失礼な事を思った時、デバイスの直接通信が届く。
「アスカ。女の子がいたかもしれない場所にいるって本当?」
ティアナだった。前置きもなく必要な事だけを聞いてくる。
「ああ、これから移動する予定だ」
「じゃあ、地下水路を通ってコッチまで来て。レリックのケースは二つあったかもしれないの。なるべく女の子の通った道をトレースしてきて」
「……下水道じゃん」
ついアスカがボヤくと、
「分かったの!」
ティアナの鋭い突っ込みが間髪入れずに入ってくる。
「りょーかい」
気のない返事をして、アスカは通信を切る。
「と、言う訳です。じゃあ行きますか、ドブさらい」
ギンガに向かって肩をすくめるアスカ。
「そうね、厳しいリーダーみたいね」
クスッと笑って、ギンガはアスカと共に地下水路へ降りていった。
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