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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第四十話 機動六課のある休日 3
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……」

オレの突っ込みに言葉を詰まらせるギンガさん。素直な人だな!悪い意味で!

「いいんだ〜、どーせオレはアクドいツラしてるんだろうしさ……」

いいもん。こうなったらイジケてやる。

「そんな事はないわよ?どちらかと言えば童顔だし、ティアナと同じ16歳には見えないよ?」

バン!

オレは顔面からアスファルトに突っ伏した。

この人地雷踏んだよ!

「……そうですよねー。子供がイタズラで横転させたって思ったんですよねー。オレ、そんなにガキかな〜」

「ち、違うの!アスカ?」

そんなこんなで、負のスパイラルは5分程度続いた……(泣)





outside

何とか落ち着きを取り戻した二人は、現場検証を再開した。

「まあ、オレの事はいいから、コイツを見てください」

ややヘコみ気味のアスカが、ガジェットの残骸をギンガに見せた。

「これは……1型?!じゃあ、トラックはロストロギアを?」

「運転手は何も知らされてなかったっぽいですけどね。それより、コッチの方が胸くそ悪くなりますよ」

アスカは吐き捨てるように言い、生体ポッドの前までギンガを連れてくる。

「!」

ギンガはポッドの残骸を見て息を飲んだ。

違法行為の中で、最も忌むべき物が目の前にあるのだ。

「生体……ポッド」

押し殺した声で、ギンガが呟く。

「残骸から推測すると、中に入っていた生物の大きさは、大きい犬くらいですかね?人型なら、5、6歳の幼児くらいになりますね」

ポッドの大きさから、アスカは中に入っていた筈の生物の大きさを測る。

だが、その物言いにギンガが眉を顰めた。

「……ずいぶん、嫌な言い方をするのね」

不愉快そうにアスカを見るギンガ。

スバルからのメールでしかアスカの事を知らないが、こんな嫌な感じの人物ではない筈だっだ。

「……事実が何であるか、まだ分からない。でも、この先にある現実がどうであれ、オレ達は受け止めなきゃいけないんだ。だから、覚悟は決めておかなきゃ……ってだけですよ」

淡々と語るアスカ。だが、握り拳が彼の感情を表している。

「……そうね。目を逸らしてはいけない事よね」

怒りの感情を抑えているアスカを見て、ギンガは彼を見直した。

ワザと嫌な言い方をして、意識を現実から背けないようにし向けたのだ。

「とにかく現状確認をしないとね。他に気になる事ってある?」

ギンガがアスカに尋ねた。

「気になると言えば、これですね」

アスカは生体ポッドのすぐ近くの地面を指す。

そこには、何かを引きずったような跡があった。

それは、地下高速の避難経路に向かって真っ直ぐに伸びていた。


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