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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第四十話 機動六課のある休日 3
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るから、向かってくれるってよ」

デュークが答える。

「分かった。デュークは運転手を連れて避難してくれ。閉鎖も頼む」

「おう、了解だ。気をつけろよ」

デュークはそう言い残し、まだ混乱している運転手を強引に交通管理局の車に押し込んで立ち去った。

アスカが残され、周囲が静寂に包まれる。





アスカside

横転したトラックの積み荷が道路に散乱している。

「何を積んでガジェットに襲われたんだ?」

オレは散らばった荷物に目を向けるが、特に怪しい物は無いように見える。

缶詰に飲料水のペットボトル。そんなありふれた物しかない。

「ロストロギアでも密輸していたとか……ん?」

一人呟いた時、オレはイヤな物を目にした。

埋もれた荷物の中に、明らかにそれまでの物とは違うものがあった。

「こいつは……まさか!!」

それを目にしたオレは、無意識のうちに拳を固めていた。

頭に血が上りそうになるのが自分でも分かる。

それは禁忌の技術。生命を弄ぶ忌まわしき機械。

神の領域に土足で踏み込む禁断の技。

人造魔導師を製造する為の、生体ポッドの残骸だ。

「誰がこんなふざけた物を……」

ギリッと唇を噛む。

人工的に生命を作り出して、その責任を取れるのかよ!

「そこの人、動かないで!」

怒り心頭のオレに、背後から急に声をかけるヤツがいた。

デュークが言っていた陸曹か?ずいぶん早いな……

「管理局か……」

「動かないでください」

「!」

ま、真後ろから声がした!?

嘘だろ?さっきの声は、少なくとも10mは離れていた筈だぞ!それがもう真後ろにいるって?何の冗談だよ!

冷や汗が出る。とんでもない相手だ。

「わ、分かった、言う通りにする!何なら両手でもあげようか?」

と、とにかくオレは無実だし、身分証明できれば分かってくれる筈!ここは大人しくしよう!

「そうですね。両手をゆっくり上げて、頭の上に乗せてください」

静かに、だが力強さを感じる声だ。

女の声……何者だ?

「あ、あのさ。勘違いがあるみたいだけど……」

たぶんこの人、オレを犯人だと思ってるね?コミュニケーションを取って誤解を解かねば、と思っていたら、

「話は後で聞きます。両手を頭の上に乗せてください」

取り付く島もないよ。

仕方がない。言われた通りに両手を頭の上に乗せる。

「これでいいかい?」

「こちらから聞くまでは黙っていてください」

ペースを掴ませてくれないね。こりゃかなりの堅物だわ。

さて、どうやってこの状況を打破するか……なんて考える間をくれやしない。

「貴方は
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