ペルソナ3
1894話
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楽しいのかもしれないが。
ともあれ、俺は桐条と2人で巌戸台駅に向かって歩き出す。
「そう言えば、有里と真田の2人はどうしたんだ?」
「明彦は、ボクシング部の朝練があるとかで早く出ていったな。有里は私が出てくる時にようやく起きてきた。……まぁ、有里は昨日伊織を探す為に走り回っていたからな。普段より疲れていてもしょうがないだろう」
「なるほど。……珍しい事もある、と言いたいところだな」
基本的に、有里は面倒臭がりだ。
何かあっても、どうでもいいという一言で受け流す事も多い。
そんな有里だけに、まさか順平を探す為に走り回るような真似をするとは思わなかったというのが、正直なところだ。
もっとも、有里は何だかんだと友達思いの一面がある。
そうである以上、順平を探し回るのも、そこまでおかしな話ではないのだろう。
「もっとも、有里は普段から起きるのは遅いがな」
「そうなのか? 有里が転校してきてからある程度時間が経つけど、遅刻しているところを見た事はないぞ」
俺が転校してきて、すぐに有里も転校してきた。
そうである以上、それなりに記憶には残っている。
「その辺りは、有里も十分に理解しているのだろう。普段は伊織が待っていたりもしてるようだしな」
その言葉を聞いて、順平が先に行ってしまった今日、そして昨日は遅くまで走り回っていたのを考えると、もしかしたら寝坊して遅刻するのではないか? と思わないでもなかったが……まぁ、恐らく目覚ましとかを使っているのだから、心配はいらないだろう。
そんな風に話しながら歩いていると、当然ながら周囲には俺達と同じく月光館学園に向かう生徒達が巌戸台駅に向かっているのと合流する事になる。
そして……当然の如く、俺と桐条は周囲の視線を集めるのだった。
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