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ハルケギニアの電気工事
第14話 会った! 別れた! 帰ってきた!!
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「いったいこの人間の子供は何なんだ?見たことの無い幻獣を使い魔にしているわ、その幻獣は空を切り裂いて入っていくわ、訳がわからん。ともかく代表に会ってもらう。二人とも付いてこい。」

 どうやら、他の2匹の風竜は先に村の方に降りているようですね。カイスの先導で村に入らせてもらいます。村の中には老若男女併せて沢山のエルフがいました。大体200人程度の人口でしょうか。みんな、怪訝な顔で僕を見ています。こんな所まで人間の子供が来ることは、今まで無かったでしょうから、よほど珍しいのでしょうね。
 そのまま少し歩いて村の中で一番大きな建物に連れてこられました。集会場のような所でしょうか。高床式になっている建物の正面にある階段から上がって、中に入ります。
 周りの窓を開放しているので中も結構明るく、風も通って良い状態です。奥の方に敷物が敷いてあり、年を取ったエルフが座っていました。
長命種のエルフでこのくらい年を取った外見になるというと、いったい何歳になるのでしょうか?おそらくこのエルフが長老で代表ということになるのでしょうね。
 案内してきたカイスが頭を下げて代表に話しかけます。

「アル・アミーン。西の地の探検より戻りましたアルメリアと、アルメリアが恩人という人間の子供を連れてきました。」

「ご苦労。アルメリア。ずいぶん早い帰還だな。たしか予定では2ヶ月と聞いていたが。」

「アル・アミーン、申し訳ありません。己の力を過信し、油断から獣たちに襲われました。危うく命を落とすところを、偶然居合わせたこちらの人間、アルバート殿に助けられ、獣たちに受けた傷を癒していただいた上に食事と休む場所を提供して貰いました。その際の経験から単独では危険が有りすぎると判りましたので、出直す準備のためと、助けて貰ったお礼にアルバート殿に一晩我が家に泊まって頂こうと一旦戻った次第です。」

「なんと、お主ほどの者が命を落とすところだったと?その上、人間に助けられるとは驚いた事だ。アルバート殿と申されるか。人間の子供と見えるが、我が同胞を助けて頂いた事、礼の言いようもない。我が名はアル・アミーンと申す。この集落の代表を務めておる。見知りおき願いたい。」

「ご丁寧に有り難うございます。私はアルバート・クリス・フォン・ボンバートと申します。人間の世界にありますゲルマニアという国の伯爵家嫡男です。この度は偶然にもアルメリアさんを助ける事が出来、幸いでした。未だ子供の身ではありますが、よろしくお願いします。」

「ほう。子供の身というが、なかなか見事な受け答え。同胞が助けられた事といい、ただ者では無いようだの。して、このような遠方まで何用で参ったのだ?」

 その後、僕がこんな遠くまでやって来た理由を話し、アルメリアさんも助けられた時の状況などを話した結果
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