第14話 会った! 別れた! 帰ってきた!!
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ラキラ輝いて眩しいくらいです。
「あの河と木が目標だ。川を越えたら北東に進路を変えてくれ。あと少しで着くだろう。」
「解りました。ところで、いきなり『ヴァルファーレ』で近づいて、攻撃されませんか?」
「………!?そう言えばその恐れがあったな。」
「もしかして考えていませんでした?」
「済まない。失念していた。まあ、いきなり無警告で攻撃して来ることはないと思うから、ゆっくりと進んでくれ。」
「はい。『ヴァルファーレ』、ゆっくり高度を下げながら進んでください。」
北東に進路を変えて、ゆっくり高度を下げながら進みます。やがて密林の中に大きな集落が見えてきました。同時に風竜が3匹飛び上がってきます。近づいてきた風竜が話の届く距離で止まり、乗っているエルフから声が掛けられました。
「接近中の幻獣に警告する。直ちに向きを変えて立ち去れ。さもないと攻撃する。」
『ヴァルファーレ』に退去するように警告されました。
「アルメリアさん。お願いします。」
「判った。彼は知り合いだから任せてくれ。お〜いカイス。私だ。アルメリアだ。この幻獣に危険はないので安心してくれ。」
「アルメリアか?何でそんな幻獣に乗っている?おまえは西の地の探検に出ていたのではないのか?それにその子供は何だ?」
「詳しいことは降りてから話す。一緒に乗っているのはこの幻獣の主で、私の恩人だ。私が保証するので一緒に村に入れてくれ。」
「恩人?よく解らないが、おまえが言うのだから良いだろう。しかしその幻獣の大きさでは広場には降りられないだろうから、村はずれの草原に降りろ。先導するから付いてこい。」
そう言って、風竜を操って降下していきます。
「あのカイスの風竜に付いていってくれ。」
「解りました。『ヴァルファーレ』、頼んだよ。」
カイスの後について降下し、草原に着陸します。ベルトを外して『ヴァルファーレ』から降りると、カイスが立っていました。
「しかしでかい幻獣だな。こんな幻獣を人間が使い魔にしているとは驚きだ。アルメリアとそっちの子供は一緒に来い。代表に説明してもらう。この幻獣は此処で待たせておけ。」
そう言われても、このまま待たせておくのも可哀想ですから、『ヴァルファーレ』には異界に戻ってもらいましょう。
「『ヴァルファーレ』、ちょっとこちらの方と一緒に村まで行ってきます。帰ってくるまで異界に戻っていてください。」
『ヴァルファーレ』は軽く頷くと空に裂け目を作り飛び込んでいきました。見ていたアルメリアとカイスは呆気にとられています。アルメリアも初めて見るんでしたね。
「『ヴァルファーレ』は、本来のすみかに戻ってもらいました。この方が皆さんも落ち着くでしょう?」
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