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東京レイヴンズ 異符録 俺の京子がメインヒロイン!
邯鄲之夢 13
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追求し、現在の式神使役アプリを発明したんです。もちろん高レベルの式神を使役するにはそれなりの霊力や技術が必要ですが、見鬼の才がない一般の人でも低レベルの式ならあつかえるんですよ!」
「それ、かわいい! あたしも欲しいわ。どうやって手に入れるの?」
「手順そのものは霊災を祓って式に降すのといっしょで――」
京子は未知の技術の産物に興味があるらしく目を輝かせて説明を受けるが、秋芳の食指は動かなかった。
「技術の進歩ってのはたいしたものだなぁ。サーバー内に位置情報が読み込まれて、携帯端末にキャラの動画が表示されるだけの単純なゲームに大騒ぎする世界とは大違いだ。……こんなのがあったら、俺らの使う陰陽術なんざ廃れちまうんじゃねぇのか……?」
秋芳の思惟をよそに次々と電子式を入手していく京子。呪術者としてのレベルが高いため簡単に手に入るようだ。
「あ、ほらほら見て見て秋芳君っ、ピクシーちゃんが仲魔になったわよ。これであたしも星哉君みたくスマホで雷が撃てるわ」
「ほう、そうかい」
「あ、こんどはブラウニーよ」
「メイド服着た犬耳少女? あの妖精ってそんなルックスだったか?」
「キジムナー、コロポックル、鎌鼬、あやかし――」
赤い髪に褐色の肌をした女ターザン、アイヌの民族衣装をまとったロリ少女、手から刃が生えたクールビューティーな女性、全身ローションまみれの長身美女――。
「なんでどれもこれも美少女化してるんだよっ、安っぽいソシャゲかっ!」
「擬人化は日本の文化みたいなものじゃない、八百万の神のおわします神道的世界観が根底にあるの。アニミズムの一種よ。それにほら美少年もいるわよ」
「そうですよ。おどろおどろしい姿形より美少女キャラのほうがいいじゃないですか」
「視覚化できない高次元の概念や存在に名前と形をあたえることで神や悪魔を創造した呪術的な擬人化と、萌え豚の下半身狙いの萌えエロ擬人化は断じてちがう!」
そんなやり取りをしつつ歩いていると、街のそこかしこに隠形された文字が書かれていることに気づいた。
『陰陽師に従え』『呪術は偉大だ』『多軌子新皇に忠誠を誓え』『権威を疑うな』『自分の考えを持つな』『順応しろ』――。
建物の壁や道路。新聞や雑誌にそのような内容の文章が呪力で刻まれている。
「なんなんだ、この悪趣味なメッセージは。まるでカーペンターの『ゼイリブ』に出てきた洗脳文字じゃないか」
ジョン・カーペンターのSF映画『ゼイリブ』には貧困層を労働に明け暮れさせ、富裕層には贅沢な高級品を買わせるよう物欲を煽る、特殊なメッセージが出てくる。
「まさにそれですよ、サブリミナル効果を利用して無意識下に刷り込んで洗脳しようとしているんです」
「でもサブリミナル効果って偽科学のた
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