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東京レイヴンズ 異符録 俺の京子がメインヒロイン!
邯鄲之夢 13
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知でいまだ日本に多くおとずれるという。
だが配下の者たちはそんな多軌子の意を必要以上に汲み取り大衆に流布している。さらに対外戦争中ということもあり日本国内に攘夷思想が蔓延してヘイトクライムが多発しているという。
一部の善良な市民もいるにはいたが、彼らの善意はあまりにも無力だった。陰陽師の専横や新民党の圧政によって生じた不満は、より弱い立場の人々にむけられた。
「自分たちに害を成そうとする相手を攻撃するというなら筋は通るが、一般人相手に八つ当たりで殴る蹴るは感心しないな」
若い男の蹴りが腹に命中した。外国人は腹を押さえてうずくまる。
「ああいう乱暴を止めるのも、僕たち闇鴉の仕事です。ここはまかせて」
星哉がスマートフォンを取り出し操作すると写真のフラッシュにも似た強い光が放たれた。だがカメラではない。星哉のスマホから黄色い電撃がほとばしり、白熱の軌跡を描く。
「ギャッ!?」
スタンガンを押しつけられたような激しい痛みと衝撃に筋肉をこわばらせ、神経を麻痺させられて転倒する若い男たち。
「雷法か? 詠唱も呪符もなしに……」
「ううん、ちがうわ。式神よ! 護法……とはちょっとちがうわね」
一泊の間をおいて答えが出た。
「「電子式!?」」
「正解。僕の実力じゃあ護法も雷法もあつかえないですからね」
電子式はなにもインターネット上のみに存在するわけではない。
人間が神仏や精霊といった霊的存在と交信する儀式や祭祀、必要な触媒や供物などといった面倒な手順をすべて省略し、データ上だけのやり取りで済ませ、一定の霊力を代償にさえすればだれにでも簡単に霊的存在を召喚・使役できる画期的なアプリケーション。
ある種の高等人造護法式ともいえるそれは実体化することなく設定されているいくつかの呪術を主の指示に従って行使することのできる、特殊なタイプの式神だ。
スマホの画面には頭に二本の角を生やした虎縞ビキニの美少女が雷をまとい、微笑んでいた。これが星哉の式神らしい。
「すげー、悪魔召喚プログラムみたいだな。ひょっとしてこれを作ったのは中島って人? それとも車椅子のおっさん?」
「中島って人でも車椅子のおっさんでもないし、船みたいなホテルのオーナーでもありません。天馬博士です」
「天馬だって!?」
「天馬ですって!?」
「はい。伴侶である大連寺鈴鹿夫人と共に様々な呪具や人造式の開発に貢献し、いまも闇鴉のために敏腕を振るう現代の発明王です」
この世界の天馬は技術者として大成しているうえ、大連寺鈴鹿と結婚しているというのだ。まったくもって驚きの連続だった。
「天馬博士は『個人の力量に左右されることなく性能を発揮できる』というウィッチクラフト社製人造式のコンセプトをとことん
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