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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第251話 日は沈む
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、と言った事は薮蛇だったかー と言葉が多かった事に和人は少し反省をした。
それを訊いて明日奈は ゆっくりと顔を上げた。
「私はね。……やっぱり また皆に会いたい。短い時間だったけど、たった数日って時間だったけど、皆は大切な事を教えてくれた。その事のお礼だって言いたいし、もっともっと話しだってしてみたい。和人…… キリトくん達と一緒に加わって、皆で冒険って言うのだって面白いかもって思ってる。……事情があるって事は判ってるけど、それでも 前に進みたい」
「………」
突然の別れだった。
拒絶されたわけではなく、本当に突然別れた。それだけの理由がある事も判った。
それらを踏まえてたとしても、自分達のエゴだって判っていても、また会いたいと言う気持ちの方が強かった。
「それにね。和人くん。……きっと、心配ご無用だと思うよ」
「え?」
「私なんかよりも先に、レイが何とかしてくれるって思ってるもん。……隼人くんはレイが一番で、レイは隼人くんが一番だから。……私が言うまでもない、って思う」
「……ははっ。そう、かな。そうだったら良いな」
「もっちろん。私の自慢の妹だもんね。……ぁ、後……ね」
隼人の言葉を……使うのは少々申し訳ないな、と何処かで明日奈は思いつつも、和人に言いたかった。
「私は和人君が、……キリト君が一番だからね? キリト君が……一番」
「っ………ああ。オレもだよ」
一言一言いう度に、熱いものが身体の芯から飛び出してきそうな感覚になる。
想いが通じ合った恋仲であっても、あったとしても ちょっとやっぱり照れてしまう。
「(……こ、これを
自然
(
ナチュラル
)
に言ってるリュウキ君って、やっぱり……)」
「(凄いよなぁ……。ほんと色んな意味で)」
2人して顔を赤くさせ、同時にそう思ってしまったのだった。
「明日奈。……2人の場所だけど、オレはきっと此処だって思う。隼人にも聞いたし、同じ結論が出てたから殆ど間違いないって思ってる」
「横浜の……病院? 横浜港北総合病院……?」
「そこだけなんだ。日本で唯一 データが集まり、試験を成功させて終えた場所。もう普及しているのは。……《メディキュボイド》を実用段階まで進めている場所は」
「メディ……キュボイド……?」
それは、少なからず聞いた事があるものだった。
いつ頃だったか、もう忘れてしまったが VR技術の結晶であったナーヴギアの開発と同時進行だった筈。あの当初は娯楽要素が強いナーブギアに完全に勢いを殺されていたのだ。
確か――
仮想世界
(
VRMMO
)
の誕生と同時に、この世界にやってきた医療関係の何か――。
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