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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第251話 日は沈む
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新しい事を見つけては心に刻む。他人が見れば単純極まりないと思うかもしれないが、それでも一喜一憂し続ける。何よりも楽しかった。そして その傍には愛する人も、友もいる。自分は満ちていたと思っていた。
いや、違う。今もきっと満ちている。今――心に大きな穴が空いて、自分を見失うような事になってしまえば、それこそ皆に合せる顔などない。アレだけ支え続けてくれたんだから。待っていてくれたんだから。
彼女の事。……サニーの事は、決して忘れない。いつまでも心に刻み付ける。彼女が初めてだった。自分の人生で初めて好きになると言う感情を知れた相手だったから。
大切な事を教えてくれた大好きだった彼女の事は忘れない。 それ位なら きっとレイナだって許してくれるだろう。レイナを想う気持ちも決して嘘偽りではないのだから。
「……リュウキ君」
噂をすれば何とやら。
屋上にレイナが来ていた。
いつも学校では此処で話をしたり、昼食を取ったりもしているから別に珍しい光景ではない。
でも 今日
も
(
・
)
来てくれた、とリュウキが思ってしまうのも半ば必然だった。
「レイナ。……ははっ 今日は早かったみたい、だな。いつもはもうちょっと遅めなのに」
「あはは…… で、でも リュウキくんが早過ぎるんだよーっ! もうっ 綺堂さんに聞いたよ? 夜も遅いんだーって! しっかりと睡眠時間取れてるの??」
レイナは、顔を少しだけ膨らませながら ちょんっ とリュウキの鼻先を突いた。
それを訊いて、リュウキは苦笑いをしていた。
不定期になる事などちょっと前まではしょっちゅうあったから、あまり気にしてはいなかったんだけれど、健康管理に気を使ってくれる人が更に増えたから、その面もしっかりしないと、と思い直したばかりだったのに。
「ごめんごめん。……でも、もうちょっとだけ、頼むよ。絶対無理はしないから。ふふ。大丈夫。ほら
眼
(
・
)
を使うみたいな無茶もしないから。うん。してないから」
「もうっ それはとーぜんですっ! リュウキ君が倒れちゃったら、私 泣いちゃうからねっ! 絶対だからねっ!」
「……それは嫌だなぁ。レイナは笑顔が良い。笑顔が一番似合ってる。一番……好きだ」
「っ/// そ、それは……リュウキ君も、だよ? リュウキ君も……笑ってる顔が私は一番好きだからね」
吸い寄せられる様に、2人の手は紡がれた。
軈て、話は変わる。
「……お姉ちゃんも、色々と頑張って探してるみたい……だけど。やっぱりわからないって。もう3日も来てないし……」
スリーピングナイツの話。
シウネーから全てを訊いたあの日より、その誰もがALOに入ってきていなかった。
―――もう一度、話がしたい。
そう思ったのは、当
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