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【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。
0237話『涼月の歓迎会 in 坊ノ岬沖組』
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風さん、磯風さん、初霜さん、霞さん、朝霜さんの姿がありました。
みなさんはとてもいい笑顔を浮かべていて私は皆さんに歓迎されているんだと改めて感じることが出来ました。ですので、敬礼をしながらも、

「涼月、着任しました!……皆さん、お久しぶりですね……私は会えてとても嬉しいです……」
「私も会えて嬉しいわ、涼月さん……」
「大和さん……」

大和さんにそう言われて嬉しい反面、過去に守り切れなかった思いが蘇ってきて、

「大和さん……すみません。この涼月、防空駆逐艦だったのに大和さんの事を守り切れなかった……」
「いいですよ! 涼月さんにこうしてまた会えることが出来ただけで私はもう胸いっぱいですから!」
「そうよ。それを言ったら私達全員が大和の事を守れなかったんだから同じ気持ちだわ」
「矢矧さん……はい、すみません。一人で勝手に落ち込んでしまいまして……」
「真面目ね……でも涼月のそういうところは嫌いじゃないわ。着任……おめでとう」
「はい!」

矢矧さんにもそう言われて嬉しい気持ちになりました。
それから磯風さんと浜風さんが近寄ってきて、

「ふふ……涼月よ。この艦隊では先輩だな。これからともに頑張っていくとしようか」
「磯風はこう言っていますが先輩とかそう言う事も気にせずに過ごしてくださいね」
「ふふ……わかりました」

磯風さんと浜風さんも冷静な方々でよかったです。
そしてお次は朝霜さんが近寄ってきて、

「そんなことより早く涼月の歓迎会を開こうぜ! あたい、もう待っていただけでお腹が空いちまったよ」

それを気にしてか初霜さんと霞さんが、

「もう……もう少し落ち着きなさいったら。料理は逃げないんだから!」
「そうですよ朝霜さん。もう少しだけ涼月さんと話していてもいいではないですか」
「ま、それもそうだな。そんじゃ涼月、こちらに座れよ。大和さんの専用の椅子なんだぜ!」
「は、はい……」

朝霜さんにそう言われたので私は大和さんの専用の椅子だというものに座らせてもらいました。

「よし。涼月さんも席に座った事ですし、この大和が大和ホテル自慢の料理を振る舞いますね!」
「いよっ! 待ってました!」
「大和さんの料理……楽しみです!」
「そうね」

みなさんが口々に楽しそうにしていましたので私も気分が高揚してきました。

「ほら。涼月もボーっとしていないでなにか話しなさいな?」
「霞さん……そう言われましてもなにから話せばいいか……ありすぎて迷います……」
「ま、そうよね。でもこれからは一緒に過ごしていくんだからなんでも話してよね?」
「そうですよ。涼月さんも私達の仲間なんですから!」
「その通りです!」

みなさんもそれで「うんうん」と頷いていましたので、

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