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ヘタリア大帝国
67部分:TURN7 捕虜の処遇と処罰その一
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TURN7 捕虜の処遇と処罰その一

                 TURN7  捕虜の処遇と処罰
 北京を占領した日本帝国軍はそれで動きを止めなかった。
 東郷はすぐに無傷の艦隊を西安に送った。そのうえでだ。
「本国にいる治安担当の艦隊をだ」
「すぐに北京と西安にですね」
「送る。そうしよう」
「畏まりました。それでは」
 日本が東郷の言葉に応える。かくしてだ。
 治安担当艦隊も動かされた。だがこれで終わりではなかった。
 東郷は今度はだ。こう日本と秋山に話した。
「後は南京だが」
「はい、このままですね」
「落ち着いてから南京攻略ですね」
「いや、損害を受けている艦隊は一旦本国に戻して修理させる」
 そうさせるというのだ。
「あとこの北京にも修理工場はあったな」
「はい、採掘場も」
「複数置けるのは有り難いな」
「そこで損害の大きくない艦隊を修理してですね」
「損害の大きな艦隊は日本星域の大修理工場に送る」
 そこにだとだ。東郷は日本に述べる。
「そしてそのうえでだ」
「どうされるのでしょうか」
「台湾経由で香港、マカオに向ける」
 そうするというのだった。
「そこの指揮は山本の爺さんに任せたい」
「山本さんをですか」
「そしてそこからも南京を攻めたいな」
「香港方面からですね」
「マカオの攻略も同時に進めてな」
「わかりました。それでは」
「さて、南京までにやるべきことをやっておこう」
 治安回復に他星域の攻略、それにだった。
「後はだ」
「その後は」
「樋口豪欲提督だが」
 東郷が彼の名前を出すとだ。すぐにだった。
 秋山が顔を顰めさせてだ。東郷と日本にこう言ってきた。
「信じられないことにだ」
「我が国に戻ってきたな」
「しかも提督としてですね」
「碌でもない者には碌でもない仲間がいます」
 秋山は顔を顰めさせて述べた。
「そしてそのうえで、です」
「その人脈を使って我が国に戻ってきたか」
「そうしてきました」
「いてもな。同じことを繰り返すからな」
 東郷はその目に珍しく嫌悪を浮かべて述べた。
「だからだ。あの男はだ」
「処罰しますか」
「出来ればその碌でもない面々も何とかしたいな」
 東郷は秋山のその嫌悪の色を浮かべる目を見ながら述べた。
「だからだ。頼めるか」
「はい、お任せ下さい」
 秋山は即座に東郷に答えた。
「憲兵隊から確かな証拠は既に聞いています」
「ではその証拠を出してか」
「樋口とその一派を一掃します」
 秋山は即座に東郷に述べた。
「そうさせてもらって宜しいでしょうか」
「頼む。腐った林檎は置いておくとだ」
「他の林檎を腐らせてしまうからですね」
「腐った林檎かどうか見分けるのも人として大事だが」
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