暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1893話
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呼び出し音が1度、鳴るか鳴らないか……といったタイミングで、即座に向こうが電話に出る。

『もしもし、アクセル!? 怪我とかは大丈夫なの? 連絡が遅かったけど』
「ああ、悪い。少し前に終わってたんだけど、色々と予想外の事があってな。ちょっと連絡が遅れた」
『……まぁ、いいわ。それで? 荒垣さんはペルソナを召喚出来たの?』
「ああ。それは全く問題なくな」

 まぁ、暴走したのが問題と言えば問題だが……ペルソナの召喚そのものは上手くいったんだから、決してこれは嘘じゃないだろう。

『そう、それならいいんだけど。じゃあ、今度は荒垣さんもタルタロスで戦うの?』
「その辺はまだ分からないな。荒垣にも色々とあるらしくて、少し考えたいって言ってた」
『そうなの? ……ねぇ、アクセル。それで召喚器は?』

 そう言われ、そう言えば召喚器はまだ荒垣が持ったままだったと思い出す。

「あー……悪い。召喚器は荒垣に渡したままだ」
『あのね……まぁ、色々とあったんだし、しょうがないけど』
「ああ、明日にでも荒垣に会って召喚器を受け取ってくる」

 まぁ、元々あの召喚器は荒垣の物であるのは間違いないんだから、荒垣が持っていてもおかしくないんだが。
 ともあれ、ゆかりは連絡が遅れた事に若干の不満を口にはしたが、そこまで怒ってる訳じゃなかったという事は、俺にとっても幸運だったと言えるだろう。

『ええ、お願いね』

 その後、10分程色々とゆかりと話して携帯を切るのだった。
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