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ヘタリア大帝国
66部分:TURN6 北京星域会戦その十二
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TURN6 北京星域会戦その十二

「それはな」
「ではここは」
「我が日本帝国軍の十八番の一つを仕掛けるか」
「水雷戦ですか」
「ああ、それを仕掛けるか」
「では敵のミサイル攻撃の後で」
 秋山は東郷の言葉を察した。そしてその意図も。
「一気に接近してですね」
「懐に飛び込み鉄鋼弾をありったけ打ち込むぞ」
「わかりました。それでは」
「もっとも。敵の主力はもう逃げたな」
 見れば中国がまとめた中帝国軍の主力艦隊はだ。既にだった。
 北京星域を離脱しようとしていた。リンファの捨て身の後詰は成功していた。
 しかし東郷はここでだ。こう言うのだった。
「敵は少しでも減らしておく」
「今後のことを考えて」
「そうだ。戦いはこの北京だけじゃない」
「さらに続くからですね」
「北京の後は西安だ」
 そこを攻めるというのだ。
「そしてそこを攻略してからだな」
「南京攻略ですか」
「南京については少し考えるか」
「少しとは?」
「いや、正面から攻めるばかりが方法じゃない」
 東郷は思わせぶりな笑みで秋山に話していく。
「まあとりあえずは攻撃を仕掛けるぞ」
「水雷攻撃を」
 こうしてだった。彼等はだ。まずはだった。
 リンファの艦隊のミサイル攻撃を待った。リンファはそれに気付かぬままだ。
 迫ろうとする日本帝国軍にだ。躊躇せずにだ。
「ミサイル発射!」
「了解!」
 すぐに黄色の軍服の男達が答える。そうしてだった。
 リンファの艦隊からミサイルが一斉に放たれ日本帝国軍の動きを止めると共にだ。
 その数を減らそうとした。しかしだ。
 日本帝国軍は突進しなかった。ミサイルの群れの中に。その射程ぎりぎりで止まった。
「何っ、我が軍のミサイルの射程を見切った!?」
「馬鹿な、それも寸前で」
「見切ったというのか!?」
 中帝国軍の艦長達が驚きの声をあげる。何と彼等のミサイルは日本帝国軍の艦隊の直前で射程ぎりぎりになり動きを止めた。そしてそのうえでだ。
 彼等の目の前で爆発して消えてしまった。その瞬間にだ。東郷は指示を出した。
「よし、今だ。全軍突撃!」
「了解!」
「わかりました!」
 コーギーとパンダが応える。そしてだ。
 日本帝国軍は一斉に前に突進し中帝国軍に向かう。中帝国軍はそれを見てすぐに対応しようとする。しかしだった。
「くっ、鉄鋼弾が間に合わん!」
「ぬかった!」
 彼等は水雷戦の用意ができていなかった。それでだった。
 日本帝国軍を攻めることはできず戸惑うばかりだった。その彼等にだ。
 東郷は即座にだ。攻撃命令を出したのだった。
「よし、鉄鋼弾発射!シュモクザメを軸にしろ!」
「はい!」
 そのシュモクザメを中心にだ。一斉に鉄鋼弾が放たれてだった。
 リ
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