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偉いつもりが
第四章
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ことだよ、もう二度と出すな」
 作業員などはというのだ。
「それこそな」
「それはそうですが」
「俺の場合はか」
「ちょっと嫌い過ぎですけれどね」
「そうだろうな、他の船とか航空隊とかでもな」
「給養員を見てるからですか」
「こう言うんだよ。俺は給養員が嫌がること困ることならな」 
 自分達が偉いと勘違いしている彼等がだ。
「何でも賛成するぜ」
「それはそれでまずいんじゃ」
「まずいものか、偉そうにするな」
 給養員はというのだ。
「本当にな」
「その個人的な感情は抑えた方がいいですが」
「抑えないさ、奴等にはな」
 あくまでこう言う奥野だった、彼は自分達が偉いと思っている給養員があくまで嫌いだった。それで今回のことを喜びつつさらに思うのだった。彼等がより立場が弱くなっていくことを。


偉いつもりが   完


                 2017・8・20
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