第五章
[8]前話
「英語名はレズビアンビザートっていうらしいし」
「そのままね」
「それでも子供が出来るから」
「私達もなのね」
「そう、女の子だけでも」
「赤ちゃんが出来るのね」
「そうみたいよ、いやしかし」
ここでだ、こうも言った智昭だった。
「昔同性愛がどうとかね」
「ああ、昔の都知事さんが言ってたらしいわね」
「そう言ってたけれど」
「女の子同士でもね」
「普通で赤ちゃんも出来る」
「そうしたこともなるのね」
「だってあの知事さんも今じゃお婆さんよ」
彼もまた性転換したのだ。
「だったらね」
「同性愛についても」
「そう、今じゃどう思ってるかしらね」
「そこかなり興味ある話ね」
信長は素直に思った、そしてだった。
智昭にだ、招来のことも思ったので話した。
「私達も何時かは」
「ええ、結婚して旦那様を迎えてね」
智昭も応える。
「そしてね」
「どっちかが赤ちゃん産むのね」
「私が産む場合もあれば」
「産ませる場合もあるわね」
「どっちがそうなるのかしらね」
くすりと笑って智昭に言った。
「一体ね」
「それはわからないわね」
智昭も笑って返した。
「ちょっと」
「そうよね、お付き合いしてね」
「結婚してね」
「その間で決めていくから」
「お父さんになるかお母さんになるか」
「それはわからないわね、私の両親なんて」
信長は信秀と貴子のことも話した。
「今度はお父さんが赤ちゃん産むってね」
「あら、そんな話になってるの」
「そうなの」
これがというのだ。
「二人目もお母さんが産んだけれど三人目はね」
「お父さんが産みたいって言って」
「そうなったの」
元男である彼女がというのだ。
「だから若しかして」
「今度も妹さんのお母さんは信長ちゃんのお父さんなのね」
「お母さんがお父さんになってね」
「そうなるのね」
「ひょっとしたらね」
くすりと笑って話した信長だった、二人はそうしたことも話して将来は父親になるのか母親になるのかも考えた。女として。
ムチオトカゲ 完
2017・6・18
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