第四章
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二ヶ月後恐るべき発見があった、何とだ。
「妊娠!?」
「女性同士の交わりで?」
「妊娠したのか!?」
「レズビアンだというのに」
「同性愛で」
「間違いない」
検査の結果だ、そうした事例が世界中の同性愛者達の間で起こっていた。女性同士の交わりでだ。
妊娠する事例が幾つも起こっていた、そしてだ。
生れた子供は全て女の子だった、だが間違いなくだ。
子供が生まれていた、そして信長の両親もだ。
ある日信長にだ、笑顔で言った。
「貴女の妹が出来たよ」
「三ヶ月よ」
家で二人に話したのだ。
「お父さんとお母さんの間にね」
「そうなったわよ」
「えっ、私に妹って」
智和は両親の告白に戸惑って応えた。
「私達にもなの」
「ええ、そうなの」
「お母さん妊娠したのよ」
「そしてね」
「産むからね」
「何ていうか」
歳が離れている、しかもだ。
自分の両親でも同性愛で子供が出来たと聞いてだ、驚いて言ったのだった。」
「こんなことになるなんて」
「けれど事実よ」
「貴女に妹が出来るから」
「楽しみにしていてね」
「七か月後よ」
「ううん、そうなのね」
ここでやっと信長は現実を受け入れた、そしてだった。
あらためてだ、両親に笑顔で言った。
「おめでとう」
「ええ、じゃあね」
「これからは四人よ」
七ヶ月経てばというのだ、信長は学校で智昭にその話をすると彼女も笑顔でこう言ってくれた。
「おめでとう」
「ええ、よかったわ」
「そうね、それとね」
「それと?」
「この前テレビで観たけれど」
華やかなそのテレビをだ。
「女の子同士でも赤ちゃん出来るでしょ」
「ええ」
「それはちゃんとした理由があるみたいよ」
「そうなの」
「何かね」
智昭は信長にさらに話した。
「ムチオトカゲっていう蜥蜴がいて」
「蜥蜴?」
「雌しかいないそうなの」
「今の人間みたいにね」
「それでもなのね」
「絶滅せずにね」
性別が一つしかなくともというのだ。
「残っていて」
「それでなの」
「今の人間もね」
その彼等もというのだ。
「そのムチオトカゲと一緒で」
「女の子だけになっても」
「種として存在出来ているの」
「そうなのね」
「そう、何でもね」
信長にさらに話していった。
「単為生殖っていって」
「それどういうの?」
「つまりレズよ」
かなりわかりやすくだ、智昭は話した。
「人間で言うね」
「そういえば。雌しかいないなら」
「今は人間だってそうでしょ」
「ええ、レズね」
性別が一つしかない、しかも性欲はどうしても存在している。それならば当然のことである。
「そうでしょ」
「そうね、それでムチオトカゲも」
その彼女達も
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