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東京レイヴンズ 異符録 俺の京子がメインヒロイン!
邯鄲之夢 11
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望だし、俺もご相伴にあずからせてもらってもいいだろ」
「……いいけど、ほどほどにしておけよ。いつぞやみたいにウォッカを丸々一本空けて正体をなくす真似だけはしないでくれ」
「客人を迎える大事な席だ、そんな強いのじゃなくて麦系の炭酸飲料を、もしくはチューではじまってハイで終わる的な炭酸飲料でいいぜ」
「じゃあ俺は芋系か麦系のアクア・ヴィテで」
アクア・ヴィテ。
ウイスキーの語源で、ラテン語で『命の水』という意味をもつ。
芋か麦の蒸留酒、ようは焼酎はないかと訊いているのだ。
「あたしはお茶でいいわ。あ、でもコーヒーじゃなくて紅茶か緑茶にして。アジアや中東風の甘いのじゃなくてサッパリ系でお願いね」
酒食のもてなしを受けつつ、異世界の春虎の話に耳を傾ける。
いまの日本がなぜこうなってしまったのか。
それはあの日、土御門夜光を筆頭とした陰陽師たちの起こしたクーデターからはじまった――。
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