0236話『涼月の着任』
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目に涙を溜めてそれぞれ喜んでいた。
そしてとうの涼月も三人に会えたことを喜んでいるのか、
「私も……私も姉さん達と会えて……嬉しいです!」
感極まったのか涙を流していた。
それから少し間、四人で抱きしめ合っているのを私は尊い目で見つめていた。
よかったな、四人とも……。
それから少し経過して、
「……すみません、司令」
「いや、いいものを見させてもらったからよかったよ。それじゃ涼月、君を鎮守府内のことを案内したいから着いてきてもらってもいいか……?」
「わかりました」
「うん。それじゃまたよろしくお願いしますね」
「はい。それでは私もそろそろ失礼しますね」
軍の人はそう言って護送車に乗って帰っていった。
それと秋月達三人が、
「それじゃ涼月! あとでまた迎えに来るからそれまで司令とお話を楽しんでいてね」
「はい、秋月姉さん」
「今日はめいいっぱい歓迎するからね!」
「御馳走だな!」
そんな感じで三人は先に駆逐艦寮へと歩いていった。
「御馳走か……でも三人の事だから質素な感じだろうから後で私もなにかお祝いの料理を持っていくとするか」
「ふふ……提督は姉さん達の事をよくわかっているのですね」
「まぁ、結構長い付き合いだからな」
「そうですか。少し、羨ましいです……」
どこか羨ましそうな表情をする涼月。
「そんな顔をしないでくれ。涼月もこれからこの鎮守府に溶け込んでいけばいいさ。それに雪風や初霜とかも涼月に会いたがっていたしさ」
「雪風さんに初霜さん達もですか……嬉しいです」
「ああ。だからすぐに馴染めるだろうから安心してくれ」
「はい……改めてよろしくお願いしますね提督」
「うん」
「あっ、それと……」
どこか涼月は忙しなく喋り出した。何か聞きたい事でもあるのだろうか……?
「軍の人に掻い摘んで聞いた事なのですが……提督は鎮守府内で家庭菜園をやっているというお話は本当ですか……?」
「うん、やっているよ。今ではもっぱら艦娘達に世話は任せっきりだけど私も時期が時期なら色々と収穫の手伝いとかもしているしな」
「そうですか……つかの事お聞きしたいのですがかぼちゃなどは作っているでしょうか……?」
「かぼちゃか……うん、作っているよ」
「そうですか。よかった……私、カボチャ料理が少しだけ得意なんです。それでもしよかったらいつか提督に御馳走しますね」
「そうか。楽しみにしているよ涼月。それじゃそろそろ鎮守府内を案内するから着いてきてくれ」
「はい。よろしくお願いしますね提督」
それから少しの間、私は涼月を連れて鎮守府内の施設などを案内していた。
その際に色々と艦娘達と何度も遭遇して涼月はその度に関係の濃い子たちとは抱きしめ合っていた
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