55部分:TURN6 北京星域会戦その一
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いるチャイナドレスを着ている長い絹の様な黒髪の持ち主だ。髪で顔の右側がかなり隠れている。
その目は大人しく優しい光を放つ黒であり睫毛が長い。純粋なものである。楚々とした顔立ちは提督には見えない。
そしてその彼女にだ。白髪で何処か狐を思わせる背の高い男が話していた。見れば黒い服と帽子だ。
その彼はだ。こうリンファに囁く。
「いいだろうか、同志リンファよ」
「はい、同志ビッグ=ゾルゲ」
リンファも彼に応える。全幅の信頼を向けている声だった。
「この戦いで、ですね」
「日本帝国軍を破りだ」
「彼等を撃退したうえで」
「満州を奪還しよう」
「そしてそれから」
「君の名声が高まる。中帝国の中でな」
「それが、ですね」
リンファはゾルゲを恍惚とした顔で見ながら話す。
「共有主義を」
「中帝国に広めることになるのだよ」
ゾルゲは穏やかな声でリンファに告げる。
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