第三十五話 サルベージ大作戦
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
暫く待っていると突然講堂の床が沈み始めた!
多くの職員が驚いているが、幹部連中や警備員は涼しい顔をしている。
部屋全体がエレベータのように下がっていくザワザワと皆が騒ぎ出すが、
あの貧相な工場長が眼光鋭く『静かにせよ』と一括した。
皆驚く一気に静まる講堂内。
そうこうしている間に床が止まり、目の前に巨大な空洞が現れた。
ライトが付くとなんと中に軍艦が鎮座している。
見たことのない軍艦だ、我が軍の物と違う気がする色も緑色だ、
なぜ工場の下に軍艦が、皆も驚きの余り無口になっている。
工場長がニヤリと笑いながら話し始める。
「諸君帝国軍工部敞へようこそ」
工部敞だってそんな組織があったか?
皆顔を見合わせながら不思議がる。
「此処に居る者達は、有る者は科学技術総監にパージされた者、無能な上司に疎まれた者など実力はあるが疎外された者達だ」
そうかだから一癖も二癖もあるよな奴らばかりなのか。
「諸君には、此処でそれぞれの得意分野の研究をして貰う、無論拒否も可能だ」
うそこけ、秘密守る為に拒否したら行方不明とかだろう、
そうじゃなきゃあんな装甲擲弾兵のような守衛がいるかよ。
勇気のある奴が質問をする。
「済みませんが、質問良いでしょうか?」
「官姓名と前所属を名乗りたまえ」
「造兵大佐グリュザンテーメ・グリュツィーニエ、ガイエスブルク要塞造修敞です」
「宜しい質問は?」
「此処の目的は何ですか?」
「目的かね、此からの帝国軍の戦略戦術戦法造兵などの新規開発研究を行うことが目的だ」
「しかしそう言うのはそれぞれ専門部署があるのでは?」
「貴官らが思う事はもっともだ、しかし現在の科学技術部や艦政本部等の研究等はまともだと言えるかね?」
「確かに恣意的な事も多いですが、それでも別組織というのが不審です」
「だろうな、この組織はさるやんごとなき御方が現状に憂いで組織したのだよ」
さるやんごとなき御方って相当偉いってことか、
これだけの秘密基地を作れるほどの組織の親玉か、
何処ぞの大貴族か皇族か?
「なるほど、では研究について自由度はあるのですかね?」
「テーマはあるがそれ以外は自由だ」
皆がざわつく。
「諸君らを観察してきて、このチャンスを断らないと断言できる。断るような者は既に返したからな」
そう言うことか転勤者は御眼鏡に成らなかった奴らか、面白いじゃないか!
「諸君どうだね、悔しくないのか!」
皆拳を握りしめたり頷いたりしている。
すると1人が叫んだ。
「俺はこの仕事やるぜー!」
その言葉が発端で次々に歓声が上がる。
「俺もだ!」
「おー」
「私も!」
工場長がまじめに『全員が賛成のようだな君たちを歓迎する、
自分は帝国軍
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ