ペルソナ3
1892話
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影に沈んでいく。
そうして次に影から姿を現せば、既にそこはゆかりの部屋だった。
「……じゃ、気をつけてね」
「ああ。まぁ、心配するな。特に問題はないだろうしな」
「アルマーもこう言ってるし、まぁ、大丈夫だろ」
「この馬鹿を、よろしくお願いします」
ペコリと頭を下げるゆかり。
それだと、まるでゆかりが俺の母親みたいな感じじゃないか?
いやまぁ、今の俺の外見は15歳で、実際17歳のゆかりにしてみれば年下のように見えているのかもしれないが。
それでも、面白いか面白くないかで言えば、あまり面白くはない。
「ほら、荒垣。行くぞ」
「あ? ああ。……ま、心配するな」
「はい。……あ、これ召喚器です。ペルソナを使うならあった方がいいですよね」
「悪いな。借りておくよ」
何気にゆかりと荒垣って結構仲がいいんだよな。
勿論俺達のパーティは3人と少人数だから、パーティメンバーでそれなりに話をしたりはする。
荒垣もゆかりも、何だかんだと面倒見がいい性格をしている事もあり、気が合うのだろう。
……何だか今の考えだと、俺が2人に迷惑を掛けているような感じになってしまったが。
ともあれ、俺は荒垣を連れて影のゲートに身体を沈める。
次に影から出てきた時、俺達の姿は公園にあった。
どこにでもあるような、そんな公園。
日中は子供が遊んでたりするんだろうが、今は棺桶の類もない。
つまり、ここには誰もいないという事になる。
「……さて、じゃあ影時間もいつまで続いてるのか分からないんだ。早速だけど始めるか」
その言葉に、荒垣は頷き……精神を集中しながら、叫ぶ。
「ペルソナ!」
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