ペルソナ3
1892話
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俺のステータスとは規格が違ってたりして、能力値がアップするアクセサリの類を装備しても、それを把握出来ない事も多い。
だとすれば、荒垣が何か……そう、例えば何か特殊な呪いの類に掛かっていても、俺には把握する事が出来ない。
まぁ……これまでのペルソナ使いを見ていて、色々と考えるところがあったのも間違いない。
だとすれば、もしかしたら……と、そういう風に思う事もあるのだ。
「で、どうすればいいんだ?」
「そう言われてもな。……正直なところ、話だけを聞いてすぐに答えを出せる筈もないだろう? だが、今の状況を考えれば、荒垣のようなペルソナ使いを遊ばせておくのも勿体ない」
「いや、俺はペルソナを使って戦う気なんか……」
ねえぞ、と。
そう言おうとした荒垣の言葉を遮るように、俺は口を開く。
「幸い、まだ影時間の余裕はそれなりにある。どこかで荒垣のペルソナを直接見せて貰うか。そうすれば、もしかしたら荒垣のペルソナが暴走する理由が分かるかもしれないだろ」
荒垣本人は、まだ自分のペルソナが暴走したとは一言も言ってはいない。
だが、今の荒垣の様子を見れば、それは聞くまでもなく明らかだろう。
暴走すれば、具体的にどのくらい危険なのかというのはちょっと気になるが……それでも、俺は自分がその暴走したペルソナでどうにかなるとは思っていない。
これは自信過剰や慢心といった事ではなく、純粋に自分の実力を基準にして考えての事だ。
……まぁ、実は荒垣のペルソナが死神を楽に倒せるだけの能力を持っているというのであれば、色々と危険かもしれないが……恐らく、そんな事はないだろうし。
「……本気か?」
寧ろ、正気か? と聞きたそうな様子で、俺に視線を向けてくる荒垣。
俺の力を十分に知っているゆかりも、今は少しだけ心配そうにこっちに視線を向けていた。
「ああ、本気だ。そして、これは俺の純粋な予想からの言葉だが、お前のペルソナが幾ら強くてそれが暴走しても、俺を傷つけるような事は出来ない筈だ」
実際、ダークブレインやらネオ・グランゾンやら、クィーンバジュラやらと戦って生き残ってきたのだから、それこそ学生の1人が宿すペルソナ程度にどうにかされるとは思っていない。
……まぁ、ダークブレインとかと戦った時は、ニーズヘッグに乗っての戦いだったので、生身での戦いとなれば……ネギま世界か。
ネギとかラカンとか、フェイトとか……その他諸々は、普通に考えて荒垣のペルソナよりも絶対に強いと思う。
「……分かった。ただ、万が一を考えれば、見せるのはアルマーだけにしたい。岳羽はここに残るか、帰れ。それで構わねえか?」
「そんな、私だって……」
「それが駄目だっつーんなら、俺もペルソナを見せたりはしねえ。諦めろ」
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