ペルソナ3
1892話
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い。
うるさくないって事で考えれば、全く問題なく、寧ろありがたいくらいなんだが……今に限っては、微妙に場が持たないな。
ともあれ、このまま沈黙していては何も始まらない。
そう判断し、口を開く。
「さて、荒垣。お前が言っていた、ペルソナの暴走についてだが……何もなければ、そんな言葉は出ないよな? 俺はペルソナが暴走するようなものだとは思ってもいなかった。だが、お前はその前例を知っていたからこそ、暴走という言葉を口にしたんじゃないのか?」
「それは……」
荒垣が俺の言葉に黙り込む。
だが、俺はそんな荒垣の態度に構わず、言葉を続ける。
「ペルソナの暴走。それはお前にも経験があるからこそ、そう口にしたんじゃないか? そして、お前が戦闘をしない理由も……その辺に関係があると思ったんだが、どうだ?」
「それは……」
荒垣が数秒前と全く同じ言葉を口にする。
それでいながら、普段は強面の顔には現在は苦悩と呼ぶに相応しい表情が張り付いていた。
この様子を見る限り、俺の予想は間違っていなかったらしい。
「話せよ。こう見えても、俺達はお前のパーティメンバーだろ? そのくらいは構わないんじゃないか?」
「……それを聞いてどうする?」
ようやく口を開いたと思ったのだが、それで出てきたのは暴走についての情報ではなく、そんな言葉だった。
「どうするも何も、折角なんだ。ペルソナを暴走させないようにするさ」
「ふざけんな! 暴走させないようにとか、軽く言うんじゃねえよ。そんな事がそう簡単に出来るとでも?」
「どうだろうな。正直、その辺りは実際に話を聞いてみなければ分からないだろうな。ただ……何か出来るかもしれないのにそれをしないとは、どうかと思うんだけどな」
「興味本位じゃねえのか? まぁ、それならそれで構わねえがな」
「好奇心から言ってるってのは、間違いのない事実だ。けど、もしかしたら本当にもしかしたりするかもしれないだろ? それに、俺はこう見えて魔法使いだ。お前が知らない事も多く知ってるし、お前が見た事もないようなマジックアイテムも持っている」
もし何らかの不具合ってのなら、それこそイクシールを使えばどうにかなる可能性は皆無って訳じゃないのだ。
……勿論、それで絶対に大丈夫という訳でもないんだが。
そもそも、イクシールでシャドウが暴走する原因をどうにか出来るとは限った訳じゃない。
だが、それ以外にも色々と解決出来る案を示すのは不可能じゃない。
ただ、こういう時に自分のステータスはともかく、他人のステータスを見る事が出来なくなったってのは痛いよな。
他人のステータスを見る事が出来るのなら、もしかしたら何らかの情報を知る事が出来たかもしれないに。
まぁ、このペルソナ世界では、
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