第百三十二話 残暑に入ってきてその六
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「柔軟もしました、そのうえでです」
「舞台のリハーサルもですね」
「します」
「本当に体育会系と変わらないですね」
「私もそう思います」
「それが歌劇ですか」
「そうです」
僕にはっきりと答えてくれた。
「特にワーグナーやグランドオペラは大変です」
「グランドオペラですか」
「マイヤーベーヤ等が代表ですが」
確かフランスの作曲家だった、とはいっても僕はこの作曲家についてはあまりよく知らない。どういった作曲家はというと。
「長く派手な歌劇です」
「派手なんですか」
「はい、演出や音楽も」
「そうなんですね」
「バレエもよく登場しますね」
こちらはバレエ部になる、歌劇部とこのバレエ部と合唱部は歌劇場で一緒の舞台にあがることがかなり多い。
「グランドオペラは」
「だから派手なんですね」
「そうです、バレエはよく出ますが」
歌劇にもだ。
「グランドオペラでは特にです」
「出るんですね」
「オーケストラも派手でして」
「そちらは弦楽部でしたね」
「そうです」
歌劇部はこの部活と特に親密だ、何しろオーケストラなくして歌劇は成り立つものではないからだ。どんな歌劇も。
「そちらもかなりです」
「派手ですか」
「大人数になります」
「作品によってオーケストラの規模は違いますね」
「はい、かなり」
「そうですよね」
「どの作品も同じではありません」
オーケストラはというのだ。
「それは絶対です」
「そうですよね」
「ワーグナーも多いです」
オーケストラの数がというのだ。
「かなりの規模になります」
「ワーグナーは派手ですよね」
「義和さんもご存知ですね」
「はい、うちの学園は結構ワーグナーも上演しますし」
それでよく聴いている、ワーグナーからクラシックのオーケストラは作品によって規模が違うことも知った位だ。
「それで」
「そうですね」
「早百合さんも言ってました」
ピアノのあの人もだ。
「オーケストラは作品によってかなり違う」
「そうですよね」
「そしてグランドオペラはです」
「大規模なんですね」
「学生で上演出来るとなりますと」
それこそというのだ。
「この学園位でしょう」
「やっぱりそうですよね」
「八条学園の弦楽部ですから」
だからだtいうのだ。
「それが出来ます」
「グランドオペラが」
「そしてワーグナーも」
「うちの学園だからですか」
「そうです」
「それでどんな音楽ですか?」
僕は裕子さんにさらに聞いた。
「グランドオペラというかマイヤーベーヤの音楽は」
「具体的にですか」
「ワーグナーは知ってますしモーツァルトとかもわかります」
個人的にはベルリーニが好きだ、何でもこの人の作品は歌手の人に物凄い技量を
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ