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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百二話 劣勢からの大転換を図ります。
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後退するフィオーナ本隊に追いすがった。前衛艦隊と敵の追撃艦隊との間で激しい砲撃が展開された。フィオーナの緩急自在な指揮ぶりによって、追撃する貴族連合艦隊は追撃しようとする都度、側面から飛び出してきた掩護艦隊に叩かれ、怯むところを距離を開けられ、追尾しようと行動を起こそうとすると飛来してくるミサイルに阻まれ、排除しようとした際に放たれた機雷に接触して大打撃を受けるなど、翻弄され続けている。
正面からの敵は抑えられるか、と誰もが思った時だった。
「後方より別働部隊が接近中!!」
ヘルヴォールの艦橋に緊迫した声が響く。
「もう、来たの!?」
サビーネが後ろを振り向く。見えない敵を見定めようというかのように。
「後方の敵との距離は?」
「もう、いくらもありません!!こちらの電波妨害を逆手に取って、索敵網の盲点を突いてきた模様です!!」
フィオーナは10秒ほど考えていたが、
「ビッテンフェルト艦隊の位置は?」
「敵本隊の後尾に食らいついて、これを叩き続けています。」
「ビッテンフェルト艦隊にはその姿勢のまま砲撃を継続するように指示、本隊はなおも後退を続けます。」
「それでは、挟撃されてしまいますわ!」
エステルが叫ぶ。それにフィオーナは強くうなずき返す。
「大丈夫、挟撃体制には絶対させない。・・・・本隊は後退を継続!!」
フィオーナの眼前には正確な敵味方の配置図が構築されている。前衛艦隊のアレットとロワールはフレーゲル前衛艦隊をアステロイド帯で迎え撃ち、これをくぎ付けにしている。ブラウンシュヴァイク公本隊はフィオーナ本隊を追撃し、その背後をビッテンフェルト艦隊が追尾している。そしてフィオーナ艦隊の背後にはベルンシュタイン率いる別働部隊が接触しつつある。
「後方の味方が別働部隊からの砲撃を受けつつあります!」
「前方の敵も速度を上げて追尾してきます!」
「後方の部隊はシールド効率を最大展開!前衛艦隊は砲撃を倍加!!」
フィオーナがすかさず指令を下す。
「閣下!!」
サビーネが思わず叫ぶ。敵の砲撃は前衛の反撃に誘われるように倍加してヘルヴォールの周囲にも砲撃が及び始めていた。旗艦が一度ならず砲撃による衝撃で震動する。シールドで跳ね返しているものの、このままでは旗艦にすら被害が及ぶ。前衛艦隊からも、ビッテンフェルト艦隊からも本隊を危惧する確認の通信が届いている。このままでは――。
「サビーネ。」
突如、フィオーナがサビーネを見た。澄んだ穏やかな声でこういったのである。
「全艦隊に通信、フォーメーションXを指令。」
あれこれ考えるより先にサビーネは指令を下していた。反問する暇は今はなかったし、副官を続けていてそのような習慣がついてしまっていたのだ。
「全艦隊、フォーメーションXを!!」
ヘルヴォールから強力な通信が
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