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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百二話 劣勢からの大転換を図ります。
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。1万4000余隻の艦隊が、3倍近い兵力差の相手を翻弄しているのである。シュワルツランツェンレイターの行くところ、その進路上に無数の光球が明滅し、さながらパレードのごとく艦隊はブラウンシュヴァイク公爵本隊の間を練り歩いていく。
「艦列を整え、応戦体制を構築せよ!!」
ブラウンシュヴァイク公爵が叫びまくっているが、指揮官は四分五裂した部隊をまとめるだけで手いっぱいだ。一つには後方に展開するフィオーナ本隊が正確な狙撃を仕掛けてきており、応戦しようと集結するところをバタバタとやられてしまうためであった。
 さらに、間断なくアースグリム改級から放たれる――もちろんビッテンフェルト艦隊に当たらないように配慮していたが――波動砲がブラウンシュヴァイク公爵本隊の戦力を削り取る。
「わが軍の艦艇残存数およそ3万1000!!既に1万隻近くが撃破され、撃沈しております!!」
「ブルコヴィッツ侯爵戦死!!」
「フローテン子爵の旗艦、爆発四散!!」
「ネルケン男爵の旗艦、通信途絶しました!!」
という、刻々と戦況不利の報告が入り続けていた。
「敵の黒色艦隊、いったんわが軍を突破して抜けていきます!」
ブラウンシュヴァイク公爵がほっとしたのも束の間だった。これで反撃の糸口をつかめると思ったのも数秒だった。
「敵のアースグリム級波動砲砲撃、来ます!!」
待っていたかのように、ブラウンシュヴァイク公爵本隊後衛を襲っている艦隊から波動砲の斉射が起こった。光の奔流が次々とブラウンシュヴァイク公爵本隊を襲い、貫き、数千隻の艦隊が一気に爆沈していった。
「おのれ、反乱軍用兵器を、まさか、我々に向けてくるとは・・・・!」
ブラウンシュヴァイク公爵や貴族たちは歯噛みした。アースグリム級超波動砲といい、イゼルローン要塞のトールハンマーといい、虫けらどもを殺虫剤で退治するような所業である。平民にふさわしい無残な死よ、と貴族連中はそう言いあってけなしていた。
リッテンハイム侯爵討伐戦において、超兵器の使用を許可したのも、リッテンハイム陣営を貴族からの脱落者だとみなしたからである。だからこそ、平民共の反乱軍に対して使用した兵器の使用許可を与えたのだったが、それが他ならぬ自分たちに向けられるとなると、話は違う。
それが意外な方向に作用した。
「あの小癪な兵器を使用する艦隊を、撃滅せよ!!!}
という命令は期せずして同時に貴族連合艦隊の各指揮官から発せられ、フィオーナ本隊にブラウンシュヴァイク公爵本隊が殺到することとなったのである。
「距離を保ちます!!」
遠征軍総司令は素早く、迅速に命令を下した。1万5000隻は一糸乱れぬ行動をとり、アースグリム改級を支援するように激しい砲撃を叩きつけながら、収容し、後退を開始した。
「逃がすな!!」
「追え!!」
貴族連合艦隊は
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