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東京レイヴンズ 異符録 俺の京子がメインヒロイン!
邯鄲之夢 10
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るための最低限の結界を同時に展開する必要も生じる。
速くできるからと考えもなしに速度だけ上げれば滑稽かつ悲惨な目に遭うことだろう。
猛烈な空気抵抗で服は破れ、髪の毛は引きちぎられる。速さについていけず転倒したり壁にでも衝突すればそれでおしまいだ。
それらを地州はやってのけたのだ。
「……ぬかせバラガキ。この地州をダシにして自分を褒めているだろう」
そう。秋芳もまたそんな地州の動きについてきているということは、地州のそれと同等レベルの術を使えるということだ。
地州の練り上げた術式を視て加速・倍速系の術だと判断した秋芳もまた自身に高速移動を可能にする道術、神行法をもちいたのだ。
秋芳がゆっくりと着地した。四〇〇倍に加速された時間のなかでは重力は一六万分の一G、ほとんど無重力になる。
「さて、おたがい8マン状態になったことで毒が満ちるまでかなりの余裕ができたな」
「きさまいくつだ、そんな古臭いキャラ今の若いやつらは知らんぞ」
「じゃあ『NEEDLESS』のセツナ。好きだったなぁ、後藤沙緒里のお姉さんキャラ。あと楼閣寺離瑠のおっぱい」
「そんな萌えキャラ知るか!」
「萌えキャラってわかるってことは知ってるってことじゃないか……」
いまのふたりは常とは異なる時間の流れのなかにいる。だれかがその会話を聞いていたら、その口から出た言葉は短いパルス音にしか聞こえないだろう。
「じゃあ、あらためて速さ¥泄奄ニいうこうじゃないか」
両者が動く。
ゆっくりと、風よりも速く――。
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